今日は「ブラタモリ」の放送日だ。先週に引き続き「北九州」がテーマ。





「ブラタモリ」を見るのになくてもいいが、あったほうがより楽しめるのが地形に関する知識。





今回の本は、「ブラタモリ」の秩父、長瀞、下関などの回に出演したことのある地質学者が書いている。





雨水を分ける嶺という意味で呼ばれているのが「分水嶺」だが、学術的には別の呼び方をする。




それは「分水界」という用語。




そんな言い方があるとは初めて知ったなあ。





「河岸段丘」は、何度も「ブラタモリ」で登場した単語。著者は次のように説明している。





「河岸段丘」は、地殻変動による隆起運動と、規則的な気候変動に伴う海水準の変動の重ね合わせによってつくられると考えられている。





地質模型を作っているが、それは地質図よりも模型の方が分かりやすいからだ。





「ブラタモリ」でも地質模型を勝手に制作してはディレクターに提案している著者。




実際に番組に採用される確率はイチローの打率くらいだそうだ。





「国際地学オリンピック」があるのは初めて知った。




国際科学オリンピックの1つで、日本代表の選抜は毎年行われている。




著者は選ばれた優秀な高校生たちに指導する機会があった。





勉強と研究の違いについて実感してもらうことを心がけているそうだ。




すでに分かっていることを教科書などで学ぶ勉強と、教科書の内容を疑うことから始まる研究の違いを学生に実感してもらいたいという思いがあった。





400ページ以上ある分厚い本なので、秋の夜長に読むのにピッタリ。