富山市といえば、この前「BOOK DAY とやま」という古本を売るイベントを開催していた。
富山に行くのに利用したのは北陸新幹線。
北陸新幹線が富山・石川・福井の3県に与える影響について書いている。福井県に関しては工事中ではあるが。
新幹線のような大規模なインフラは、地方経済にとって2種類のインパクトがある。まずは開業までの主に公共工事を中心とする「造る際の利得」であり、もうひとつは開業後の「活用による利得」であると、著者は述べている。
四国や山陰に新幹線を建設しようとする動きがあるとニュースで話題になっていたが、いつまで「昭和脳」からアップデートできないのか。Windowsだって定期的にアップデートしているのに。
結局、地元選出の地元議員と一部の業者が潤って、地元住民は置いてけぼりになる可能性もあれば、建設費と開業後の維持費は誰が負担するのか。
富山駅は、既存の富山駅に併設してできたことで利便性がある。富山市内を走る路面電車、あいの風とやま鉄道などをつなぐ拠点の役割を果たしている。
その一方で、弱みがあると著者は指摘している。
ストロー効果で、買い物客や通勤・通学客が県外に流れていく。
その上、街なか観光スポットが乏しい。
金沢市は兼六園などの観光スポットが金沢駅から様々な手段で移動できる範囲内にあるが、富山市にはこれという売りがない。
富山城址公園や富山市ガラス美術館などがあっても、金沢と比べるとインパクトに欠ける点は否めないと指摘している。
来年には福井県にまで北陸新幹線がやって来る。
それぞれの県には魅力的な観光スポットがあり、どう活かすか。気になるところだ。