「忖度」という言葉が話題になり、すっかり定着した。「粉飾決済」をする企業は後をたたず、著者が最初に「最近の粉飾」を出版したのは2008年のことだが、衰えるどころが東芝やオリンパスのような日本を代表する企業も手を染めた。
 
 
 
このところの傾向として海外、特に中国での子会社による粉飾が増えている。なかなか目が届きにくいからなのだろうか。
 
 
 
冷凍うどんで有名な加ト吉や東芝について、高度経済成長時代の感覚で経営をしていたと指摘している。特に東芝は、経団連の会長を出すくらいの企業だから、過去の栄光が邪魔をして現実を見えなくさせたのかな。
 
 
 
東芝は、「チャレンジ」という無理な予算達成を要求していて、それが悪事に手を染めるもととなった。「チャレンジ」なんて、進研ゼミの「子どもチャレンジ」かよ。
 
 
 
海外の事例の中に、沖電気の事例がのっている。スペインの曾孫会社での不適切会計で問題を起こした。海外の曾孫会社ともなれば、見抜くのは大変だな。
 
 
 
 
今年初コロナウイルス感染拡大による業績悪化する企業が増えるので、忖度して粉飾決済に走った結果、消えてなくなったりあるいは吸収合併されて、一定数の社員がサヨウナラとなる事例が出るかもしれないなあ。