COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 11月号 [雑誌]/著者不明
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これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学/マイケル・サンデル
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マスコミから自立する知的生活法 「情報格差社会」を勝ち残れ





 日曜日のNHKで放送された「白熱授業」は面白かった。ハーバード大学のマイケル・サンデル教授が東京大学で行なった出張授業。最近、10200本安打を達成したシアトル・マリナーズのイチロー選手の年俸は、バラク・オバマアメリカ合衆国大統領よりも高いのは、不公平かどうかなど、面白い議論が展開されていた。






 学問の秋だからか知らないが、クーリエ・ジャポンが、マスコミから自立する知的生活法 「情報格差社会」を勝ち残れと題する特集を組んでいる。知的生活というとあの渡辺昇一上智大学名誉教授の「知的生活の方法」が浮かんでくる。インターネットが発達する以前の本ではあるが、今読んでも示唆に富む本だ。






 その中で興味深かったのは、シリコンバレーのエンジニアたちはなぜ情報を手に入れるのが早いのかと言う記事だ。その答えの1つは、「アグリゲーション(集積)・サイト」というgoogleでおなじみの複数のニュースソースから記事をかき集めて1つのサイトに掲載する手法を駆使したサイトを使い分けて利用する。






    情報の渦に溺れそうになるので、何らかの基準で利用者がそれぞれの関心にあわせて、情報に使いこなされることなく、使いこなすことの必要だと感じる今日この頃だ。





 タンブラーが注目されているとあるので、スターバックスで売っているあのタンブラーかと思ったが違った。つづりはtumblerと同じだが、ツイッターの次に来るソーシャルメディアだと位置づけている。タンブラーの創設者でCEOのデビット・カープによると、「ユーザーの皆さんは、フェイスブックやツイッターでは設計上表現できなかった独自性や個性をタンブラーで表現しています」とのこと。






    次から次へと出現するソーシャルメディアに目が回りそうだ。




 

 目が回ると言えば、あの週刊文春でマンガ「人生モグラたたき! 」を連載されている 池田暁子さんが、Youtubeなど見たいものが多くてついていくのが大変だなどと書かれていた。確かに選択肢が増えて、逆に困る事態になる今の時代。





    ワールドニュースヘッドラインで気になったのは、アフリカコンゴ民主共和国「あなたのパソコンと携帯電話は血で汚れているかもしれない」だ。よくダイヤモンドは、採掘されて、市場に出る過程で、労働条件、売却益の行方など問題があるといわれているのは知っていたが、まさかPCや携帯にまで問題があったとは。しかし、確かめようにも確かめられない。






   モクモク羊をはじめとする利用者は一体どうすればいいのと思った。





 後は、フランスで政治家を風刺すると首が寒くなると言う記事。国営ラジオ局のトップは、サルコジ大統領が任命した人物で、本人から依頼されたか、あるいはあの前民主党幹事長の側近のように本人が思いもしないのに変に気を回したのかわからないが、ユモリスト(社会派コメディアン)は番組を降板させられた。言論統制とは、まるであの将軍様のいる国と同じじゃないか。自由の国の看板はどこに行く。