「第一印象」と英語(娘のおっさん化計画③) | 英語ボキャビル奮闘日記

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なかなか身につかない英語をブログに書くことで身につけようと思う
ブログもはじめてだから ブログのことも勉強しながら一石二鳥としたい

記憶の欠片、思いの欠片、出会いの欠片を文章にして
気になる言葉に英単語をつけた日記である

 

第一印象(first impression)の大切さが言われる

知り合いのマナー講師(元CA)とスタイリストは

いつも第一印象について力説する


最初は「なるほど(I see)」という感じで聞いていたが


徐々に違和感を覚えはじめた(feel like something is wrong; feel like something is not quite right)


その二人に、面と向かってこう言ったことがある


私「いつも最初の7秒で決まるって言ってるよね

 今日は5秒で決まりますって、2秒も短くなってたけど

 5秒でも7秒でもどっちでもいいんだけど

 もう知り合って半年以上になるから

 最初の7秒はとっくに過ぎてるよね

 つまり、もう取返しが付かないってわけ?(irremediable; irreparable)

 もう、印象変わらないってこと?」

ス「そうですね、最初の印象は想像以上に大きいですから」

スタイリストは笑顔でこうつづけた

ス「7秒で決まります、そのあとは残念ながらないんですよ」

私「身も蓋もないこと言うよね〜さらっと」


雑談だから笑っておしまいなのだが


要するに

スタイリストは、その一瞬にかけている

そういう仕事をしているということだ

 

広告のスチール撮影などはその一瞬を切り取って勝負しているのだ



また、元CAとも全く同じ会話をしたことがあるが

スタイリストと同じ反応だった

因に、この人は「一期一会」という言葉が大好きだ


CAは、機内の短時間で客の対応をしている

その一瞬にかけている

その後などない仕事なのだ


おそらく、ホテルやレストランなどの接客業も同じだろう

スナックの類のお店はちょっと違う気がするが


しかし、他の一般的な仕事や学校などの場では、人との接点はずっと続く

BtoBの場合は特にそうだ


そして、そういう関係では第一印象より、その後の方がはるかに重要だ

社内の人間関係にしてもそうだろう


付き合ってみたら、一緒に仕事をしてみたら

第一印象とは全然違うってことはよくある

いやむしろ、それが普通ではないだろうか


マナー研修で「第一印象」を力説する講師が多いが

サービス業などならいざしらず、それ以外では

声高に連呼するほど価値のあるものだろうか?


「第一印象が大切」ということ自体は異論のないところだが

大抵の場合、日常生活、日常のビジネスにおいては

それは、そんなに差し迫ったことではない

他人は、それほど第一印象をしつこく持ち続けない


第一印象が重要なのは、特定の職業やポジションにいる人

 

商談がいつも短期決戦の営業職


そして、合コン、見合いなどに限られるだろう

あとは、採用面接くらいかな、一般的には


飲食店や合コン、見合いでは最初の7秒で確かにほぼ決まる

合コンやお見合いは7秒もないかもね、厳しい戦いだ

そこに中身なんか見てもらうチャンスはない

中身を知ってもらうには「次」のチャンスが与えられなければならない

しかし、そのチャンスは第一印象で決まる

だから、そういう状況では第一印象こそがすべてだ


しかし、それ以外のシーンでは、第一印象には誤解があることを

人は皆よく知っている「人を見た目で判断してはいけない」とも
(Don't judge people by appearances.)


付き合ってみたらガッカリ

挨拶もできて、言葉遣いも立ち居振る舞いも文句ないが

仕事ができない、覚えが悪い、責任感がない

ビシッとスーツを着こなしているけれど、実績はなにもない


その反対に


なんかたよりなさそうだったけど

仕事させたらスゲー

付き合ってみたらいい感じ


マナー研修のせいか、ネットでコピペされてでまわっているからか

否定しづらい正論だからなのか

「第一印象」一辺倒の空気が世の中に漂っている


もちろん最低限のマナーは必要だが最低限で十分だ


マナーよりもっと磨くべきことがほかにあるのではないだろうか


なお、ここで取り上げたのは「第一印象」であって

「印象」ではないことを最後に付け加えておきたい