1985年の『愛のかたち』
は、すごくニュー・ウェイブよりの音作りで本当に大好きです。
『嵐が丘』みたいなスタンダードな歌メロとは正反対のこういう感じの新しい音でも、
彼女の歌声はしっくり合っているところが素晴らしい。
音作りという点では、このアルバムに導入されているフェアライトの役割もかなり大きいのでは。
このアルバムで一番好きなのは、ヴィルヘルム・ライヒをモデルにした
ライヒの息子役のケイト・ブッシュが可愛すぎです。
短い映画を見ているようなPVも完成度高いですが、
映画のテーマ曲を思わせる壮大なアレンジも最高です。
前半の親子の仲睦まじい感じも微笑ましくて良いし、
終盤で父が連行されていくときに、父の発明した装置で見事に雨を降らせる場面。
父と子のそれぞれの会心のガッツポーズがたまりません。