もう随分音楽ネタの更新をさぼっていましたし、
この人の記事に至っては昨年9月に出たこのCDについて今頃書いているぐらいで...
「こっこさんの台所」
同じタイトルの本も出ていて、こちらは彼女の実のお母さんやお祖母さんも登場する
「食」をテーマとしたエッセイ集です。
で、CDの方は春夏秋冬にちなんだ4曲が収録されていて、
春の曲♪「絹ずれ」 が実質のA面扱い。
鳥が堕ちた/私が殺った
夢を見てた/君が染みた そこら辺で
小さな声を/聞いた気がする
歌い出しからして出てくる言葉は完全に彼女の世界。
ギターのフィードバックの音はやっぱり相変わらずですが、
こういう音色にぴったり合わせてくるいつもの彼女の歌声、
サビで少し沖縄民謡っぽいこぶしが混じるんですよね。
今までそういう沖縄っぽさってずっと抑えられていたのが、
「陽の照り…」辺りから少しずつ表に出されるようになったみたいです。
秋の曲♪「バイバイパンプキンパイ」 は、
映画『大丈夫であるように』の中にこの曲誕生の経緯が収められていますが、
神戸国際会館のライブの前に阪神・淡路大震災の犠牲者を慰霊する
「慰霊と復興のモニュメント」を見た経験から誕生した曲。
さぁ 生きるために行こう/誰も 一人も置いてかないよ
さあ 生きるが故に逝くだろう/いつかまた会える/どこまでも生こう
行こう/生こう といった言葉遣いがやはり彼女らしさを感じさせますが、
「生きろ! 生きろ!」という強いメッセージが込められたナンバーです。