4ADといえばコクトー・ツインズです。
という思い込みが強い私ですが、
この人たちのアルバム、1984年の3rd『トレジャー~神々が愛した女たち』
には強い衝撃を受けました。
打ち込みのドラムに、ギターとベースとボーカルを重ねただけのシンプルな作り。
これでもかと言うほどにエコーを効かせたロビン・ガスリーのギターの音色。
透明感とけだるさと荒っぽさを使い分けるエリザベス・フレイザーの歌声。
神話に登場する女性達をテーマにしたアルバムなので、
西洋っぽさとか中世っぽさを感じさせる音楽性なんですが、
意外と、アルバムを聴いたときに受けた第一印象は「身近さ」でした。
その独特な「空気感」みたいなものに魅かれて、
このアルバムは今でも何度でも聴き直したくなる一枚になっています。