イアン・カーティス(vo)
バーナード・サムナー(g)
ピーター・フック(b)
スティーブン・モリス(dr)
の4人によって作り出されたオリジナル・アルバムは、
『アンノウン・プレジャーズ』(1979年)
『クローサー』(1980年)
の2枚のみ。
1980年5月18日。全米ツアー当日の朝、イアンが自殺という形でこの世を去ったためです。
(残された3人が、新たにスティーブンの恋人ジリアンをキーボーディストとして迎え、
ニュー・オーダーを結成するわけですが)
いかにもフッキーらしいベースの音からイントロがはじまるナンバー。
低音で歌いだしたイアンが後半、高いキーで歌いだすところがスリリングです。
ぼくらは何も間違っていないという顔をして進んだ
今の時代にとどまり 潮流に逆らい
遠くからふれあう より深く いつだって
彼ら最大のヒット曲。
キーボードの音色が取り入れられポップな仕上がり。
彼らの曲は全体にモノクロームな印象を感じさせるような音作りなんですが、
この曲には珍しく色彩が感じられます。
だけど まだこうしてひかれあっているから
ぼくらはともに生きている
それなのに愛が
またしても愛がぼくらを引き裂いてしまう
イアンは23歳という若さでこの世を去りましたが、
実は結婚していて奥さんもいたんです。ただ、あまりうまくいってなかったようですが。
とてもシングルとは思えない重々しいナンバー。
歩く 沈黙の中を
行かないでほしい 黙ったままで
こう歌ったイアン自身が黙ったまま歩き去ってしまいました。