今日からクイーンズライチの1988年のアルバム、
『オペレーション:マインドクライム』を特集します。
クイーンズ・ライチの音楽性を一言で言えば、プログレッシブ・メタル。
変拍子を多用した複雑な楽曲に、大掛かりなアレンジ。
これに、4オクターブの声域を持つジェフ・テイトのボーカルが強烈な個性を加えています。
(彼のボーカルは声域が広いだけではなく、独特の粘っこさも特徴。
HM/HR版のバンド・エイドでも彼のボーカルは異彩を放っていました。)
そして、このアルバム。
1枚を通して一つのストーリーを構成するコンセプト・アルバムです。
1曲目 I Remember Now
SEとセリフのみで構成されたアルバムの導入部分。
病室で看護士に Sweet Dreams! You bastard!
と罵られた男が、「思い出した」「何が起こったのか思い出した」と語りだす場面。
2曲目 Anarchy-X
ツイン・ギターが冴えるインスト・ナンバー。
イントロのギターのかっこ良さ。ジェフ・テイトのボーカルの迫力。
間違いなくこのアルバムを代表する1曲。
主人公ニッキーと謎の男ドクター・Xの出会い。
以前はマスコミが真実を伝えていると信じていた
今ではあちこちで賄賂がまかり通っている
皆が悪党になった今 いったい誰を信じればいいんだ?
ドクター・Xのもとを訪れたニッキーは、麻薬で操られ、組織のヒットマンに仕立てられていく。
計画名:精神犯罪
あんたが医者のところへ来たのなら
私が治療してあげよう
計画名:精神犯罪
あんたの人生をいいものにしてやるから 心を開いてくれ
5曲目♪Speak
組織に洗脳されたニッキーは、もはや自分の使命を疑わない。
奴らは俺に使命を与えた
まだ仕事の内容はよくわからないが
服従を余儀なくされている 宗教が悪いんだ
俺は新たな救世主 銃を持った「死の天使」
沈黙のうちに獰猛に 目的のために命を奪う
そしてもう一人の登場人物シスター・メアリーの登場。物語は急展開していきます。