しばらくはほぼ全滅状態だったデペッシュ・モードの動画がやっと復活しました。
1981年のデビューから80年代だけでなく、2005年発表の『プレイング・ジ・エンジェル』も
全米・全英でチャートの上位にランクインしている、本当に息の長いバンドです。
まずは、1981年のデヴュー・アルバム『ニュー・ライフ』から、
♪Just Can't Get Enough (全英8位)
この後脱退して、ヤズー、そしてイレイジャーを結成するヴィンス・クラークがいたころの曲です。
みんな、若いっていうか、ボーカルのデヴィッド・ガーンとかかなり子供っぽい。
ヴィンスの影響が強かったためか、今からは考えられないほどポップなテクノって感じです。
ちなみに、ヤズーのころのヴィンスはこちら、
アリソン・モイエのボーカル、パワフルですねー。耳に残るシンセのフレーズも大好きです。
ただ、PVの作りはモロB級。あと、ヴィンスの髪型がかなり変w
ヴィンスが脱退してマーティン・ゴア(金髪のくるくる巻き毛がトレードマーク)がリーダーとして、
音作りの中心になってから最初のヒット曲、
1983年の『コンストラクション・タイム・アゲイン』から
♪Everything Counts (全英6位)
ポップさは残ってますが、サウンドに重みと複雑さが加わってます。
それから、デヴィッド・ガーンのボーカルもあの独特の艶っぽい低音を使い始めています。
自分が一番はじめに聞いたのは、1984年の『サム・グレート・リウォード』収録のこの曲、
♪People Are People (全英4位、全米13位)
僕らは毛色も違うし/信じるものも違う/異なった人種は求めるものも違う
君はあからさまに僕を嫌ってる/僕は何も悪いことしてないのに
会ったこともない僕に/何ができると言うんだい?
僕にはわからない/何のために
人は人を憎むのか/教えてくれよ
9・11の20年も前に現代につながる重いテーマを歌っています。
PVも、テーマに合わせて戦争に関する映像を取り入れながら、
万華鏡っぽくメンバーを映した画像を使って、彼らの音楽のイメージにもしっくりはまっています。
音はもちろんですが、映像も含めてこの曲のイメージ=自分にとってのデペッシュ・モードです。