きくらげだより
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読めない崩し字が画像検索で読める!?

昨日、ネットニュースをのぞいていたら、こんな記事を見つけました。

古文書の崩し字、あなたも読めます 画像から似た字検索 ←クリックで記事に飛びます。

どうやら、解読できない崩し字などの写真をネット上で検索できるらしい。

最近、囲碁のプロ棋士が人工知能AIとの勝負に破れるというニュースがありましたが、
近年の人工知能の進歩はめざましいものがあります。
あと20年もしたら今ある仕事の半分は人工知能に奪われるというゾッとする予測もあり、
内心、「将来何して食べていったらいいの?」とその進化に不安さえ覚えています。


で、先の崩し字を画像解析してくれるという件、いかにもコンピューターが得意そうな分野じゃないですか!
膨大なデーターを元に、似ている箇所を見つけ出し、候補をあげる。
しかも研究者だけでなく一般の人も無料で検索できるらしい。

ああ、これでもう字典で文字を探して調べる手間が無くなるわ!
草書とか連綿とか「読めないし!」って作品も、このサイトがあれば無問題!!ヾ(@°▽°@)ノ

早速試してみました。

サイトのアドレスはコチラ→木簡・くずし字解読システム

リンク先を開くとこんなページが開きます。


どうやら、左側の部分に画像を入れて検索ボタンを押すだけでよいようですが、
この時点で問題発生!

一文字分

一文字分のみ

かなの連綿、正直言って私、どこまでが一文字かわからないものが沢山ありまして・・・
作品になっているのはたいがい和歌・短歌なので、
読める文字から読んでいって
 ↓
この文面があるからこの歌だろう
 ↓
ということはこの辺にこう書いてるんだろう
 ↓
字典をひっぱりだして、その字の崩し字例をみる
 ↓
似た形を発見し、解読完了!!

という流れなんです。

この一連の流れをはしょりたいから、検索システムに飛びついたのに・・・(ノω・、)

しょうがないので、今回の実験(?)には独立して書かれていて絶対一文字と判断できるものを使いました。



書をなさる方なら、すぐ「あ、あの字だ」とわかるはずです。
私でもだいたい見当はついていましたが、まだ字典で調べて確証は得ていません。

さあ、無事解読できるでしょうか?

画像を入れて、検索!


 
じゃ~~ん!

ん。

え?どれ?

候補にあがった文字が全て違う字なんですけど?

もしかしたら、画像の中心に文字がなかったので、検索しにくかったのかもしれません。



文字を画像の中心にして再度検索。



あれ?デジャブ?
多少順番が入れ替わってるかな?

検索で候補にあがった文字を更に見るというボタンがあったので、押してみました。



わ~~。こんなにあるのに全然違う文字ばっか~~(笑)

人工知能君の「似てるよね?」って感覚が、ちょっと人間の目とは違うみたい。

実際、このサイトを紹介しているネットニュースの記事にも、

「似ている度合い」を機械的に判断するため、人の目では似ているとは見えない字が示され、判読につながる可能性があるという。例えば、平城京にウリを届けた内容の木簡にあった「丁」に続く文字は長らく判読できなかったが、このシステムを使うと「仕」が示され、雑役を担う「仕丁」の意味らしいとわかったという。

とありましたので、逆にその「判断基準の違い」がウリのシステムかもしれません。

今回の実験、どうも「私が楽をしたいから使う」という意味ではあまり役に立たなかったという結論がでました。

このシステムがどんどん進化したら私も楽が出来るかもしれませんが、
私の仕事も無くなるかもしれませんね(笑)

さて、検索システムで読めなかったこの文字ですが、



正解は「花」です。

どうやって解読したかというと・・・

作品になっているのはたいがい和歌・短歌なので、
読める文字から読んでいって
 ↓
この文面があるからこの歌だろう
 ↓
ということはこの辺にこう書いてるんだろう
 ↓
字典をひっぱりだして、その字の崩し字例をみる
 ↓
似た形を発見し、解読完了!!

結局これでした(笑)

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新倉先生の個展初日

東京では初となる、新倉先生の個展がはじまりました!



第七回 新倉希美個展

期間:2016年3月25日(金)~27日(日)
時間:11:00~19:00
会場:ギャラリー銀座  東京都中央区銀座2-13-12 



看板で「印てがみ」を紹介してくださってる!



11時のオープン時間に合わせてお伺いしたのですが、
すでに会場はお客様が多数おいででした。

会場は基本撮影NGなのですが、許可をいただいて少し様子がわかる程度の写真を撮影してきました。




緊張感を感じる作品、楽しみながら制作なさっている先生のドキドキやウキウキ感が伝わってくる作品、やさしさが染み込んでくるような作品。
バラエティに飛んでいました!

特に般若心経を彫った作品、圧巻です!
こちらはDMにも使用されていたのでもう一度ご紹介。



印てがみの作品も展示されていましたよ!





添えてある言葉は新倉先生らしく、やさしく前向きな言葉ばかりです。
印(遊印も)と色彩と書と・・・ハガキサイズとはいえ、なかなかインパクトがあります。

全体の印象としては、女性らしいやわらかさと色彩にあふれ、鑑賞するものを飽きさせず、普段書道に触れた事がない方でも親しみのわくようなそんな個展でした!

会期は日曜までございますので、ぜひ銀座まで足をお運びください。

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甲骨文の無料セミナーご案内

小社より、甲骨文関連の書籍を多数出版していらっしゃる張大順先生の無料セミナーのご案内です。

「甲骨文から見る中国文化」と題し、全5回にわたる講演会となります。

張先生は甲骨文書道研究のオーソリティ。
以前、画期的な「八非の法則」をまとめた甲骨文書写の解説書も出版なさってます。

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中国でも研究の成果を発表なさっている先生の講座、
どんな「濃い」内容なのか、とても気になる講座です(´∀`)




【無料セミナー】
中国漢字文化シリーズ講演会 「甲骨文から見る中国文化」

この度、東京中国文化センターにおきまして、全5回にわたり中国漢字文化シリーズ「甲骨文から見る中国文化」』の講演会を開催いたします。

講師には、日本での甲骨文書道研究学者であり、書道家・篆刻家 張大順氏をお迎えし、中国最古の漢字(甲骨文)を通じて日中文化の理解を更に深めるためにご講演していただきます。

漢字は中華民族文化の核心であり、中華文明の代表です。また、漢字は中華民族の文化、歴史、世界文明の生成と発展に、非常に重要な促進作用をもたらしています。

甲骨文の100文字を用いて漢字形成の分類解読や解析(有形文字)、博大な(無形的文化)中国文化(民族風俗、時代特徴、社会発展、祖先智慧、美意識等)を皆様と一緒に見ていきます。 「なんとなく知っていた…」から「なるほど!」という発見とともに、更に一歩深く感じ、中国伝統文化の精髄と魅力に感動し、愉しみましょう!

ご多用中とは存じますが、多くの皆様のご参加をお待ち申し上げまして、ご案内申し上げます。

講演内容【全5回】
・1回目:3月16日(水) テーマ「人体関連」
・2回目:4月20日(水) テーマ「動物類」
・3回目:5月18日(水) テーマ「自然類」
・4回目:6月15日(水) テーマ「器具類、建築類」
・5回目:7月13日(水) テーマ「植物類、農作物類」

いずれも午後2時~3時半 (時間割:60分講演、30分質疑応答)

会場は東京中国文化センターになります。

詳しいご紹介や、お申し込み方法は小社HPをご参照ください。→コチラ

上記HPでは、張先生の活動を掲載した各種HPのリンクを貼っています。
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