せっかく、フィルムカメラを手に入れたというのに、世の中は写真フィルム不足
フジ、コダックと言った代表格のメーカーも減産&値上げ
大手家電量販店でも常に品切れ状態、ネットでは出処の分からない期限切れのフィルムがぼったくり値段で溢れる
しょうがないので、”写ルンです”(これでさえ品薄&値段高騰)のフィルムを取り出し使用せざる得ない状況←これメーカー的にはやめて欲しいらしいけど、だったら少しでもよいから写真フィルムの品薄を改善して欲しい
まぁ、商売にならないモノに企業様も力を入れる訳がないのは理解出来るけど

そんな状態でもちょくちょく第三者メーカーが写真フィルム業界に参戦してくれているのは嬉しい
その中の一つ「株式会社クラウドックス」という大阪の会社が販売している「MARIX (マリックス) 」と言う写真用ネガフィルムを手に入れ使ってみた
調べてみると、コダックのムービー用フィルムを写真用フィルムに転用したモノらしい
そもそも、「ネガもポジも一緒!フィルムなんてどこのメーカーでもこだわりなし!」感覚で写真を撮っていた自分には、フィルムによって写りが左右されるなんてフィルムカメラを手に入れてから分かった事・・改めてインターネット様々な事案である
そんな感じで手持ちのフィルムも使い果たし、MARIX (マリックス) フィルムの出番
品番はMARIX 135-36EX ISO400D
箱にはしっかりと”Movie Color Film”と記載されている
使用カメラはニコンのFM10、レンズは”Nikkor 85mm F2.0”と”Nikkor 50mm F1.4”
なにせ、大事なフィルム、どうしてもフィルム写真は”ここぞ!”という使い方になってしまい36枚撮り終えるのに一ヶ月もかかってしまった
それと、現像もフィルム特性や現像機械の関係上外注さんに発注らしく、お盆を挟んでしまい10日間・・ちなみに購入&現像はヨドバシカメラ・・最初の一枚から40日間、中々鑑賞まで気を持たせてくれるフィルムだ
さて出来上がりは・・・

元々、映画用フィルムを転用しただけあって、昔の映画っぽい写りがしませんか?
元がコダックだからかちょっと暖色系の写り

お世辞にも解像度が高いとは言えない
明らかに大手メーカー同じISO400のフイルムと比べてザラつき感は多い
ただし、それがさらに映画っぽい写りにしてくれるのが良い

また、強い光源に向けて写すと、光源周りに赤系の滲みが出る
完全な順光であっても、明るい被写体によって滲みがでる

レンズの絞りが開放であればあるほど滲みは大きくなる
これのお陰で昔の印刷物みたいに色ずれみたいな印象の写りになる時がある

夕日や朝焼け、都会の夜景とか撮る際には面白い効果となるかもしれない
ただ、あまりにもはっきり赤の滲みが出る時があるので、このフィルムを使う際はなるべくレンズは絞った方が良い 日中の晴れた日、順光で使うのが一番かもしれない

日中の順光で撮った景色など、まじで映画の世界の様な写りに胸躍る
今回は一眼レフのカメラを使ったが、小型カメラとかに装填し気軽にパシャパシャと撮るには良いフィルムかもしれない そうなるとまたCONTAXとか欲しくなってしまうんだよな・・関係ないけどなんでCONTAXって中古でもあんなに高いんだ?

色々と使う場面を考えなければいけないフィルムな事は確かだが、自分もまだまだフィルム写真を再開したばかり、こういった第三者的な会社が頑張って写真フィルムの歴史を繋げていってくれる事は大変うれしい

