かつて全日本ロードレースやワールドグランプリで活躍した八代俊二という選手がいる。もちろん、80年代の話なのでとうの昔に引退している。
そしてワールドスーパーバイクのJsportsでの解説を2、3年前までやっていた。
割とわかりやすくてよかったのだが昨シーズンは見かけなかったかな。
現役で活躍していたのは80年代ということもあり、当時は雑誌などで名前と写真、記事をみるくらいだった。サーキットで見かけたことはあるが、当然、会話をしたことなど無く、為人を知る由もなかった。
その八代氏が現役時代を振り返って書いた自伝のようなものを読んでみた。ムック本なのでkindleでは大きさがあわなくて読みづらいので、10インチのタブレットで読んだ。
率直な意見を言うと、読後感はあまり爽やかとは言いがたい。(苦笑)
内容を簡単にサマってしまうと、本人はプロレーサーになるべく若いときから様々な努力をしてきたという点はすごいと思うものの、すべて自分からの視点でややもすると妄想癖と言われかねないくらい思い込みも強かったようだ。そして、思い通りにならなかったモリワキやHRCへの恨みつらみが辛辣に書かれている。(^_^;
勝負に生きる人間としては自分の感性を信じて疑わないという姿勢はわからないでもないが30~40年も前の恨みつらみを今になってつらつらと書き連ねているのは読んでいてあまり愉快ではなかったかな。(´ー`)┌フッ
WSB解説ではわりと好感度が高かったので、かなり意外な印象だ。ちょっと幻滅したと言うのが本音である。
まあ、本人を知る人に言わせると、そういうキャラだから・・・となるようだが。(爆)
後書きのような終章で昨今のバイクを取り巻く状況に対する記述は全くその通りだと共感したが全編を通しての読後感としては上述の通りだ。
なんだか、後出しジャンケンみたいだ。