おうちシアターでは無く、久しぶりに実際の劇場に足を運んで映画を観てきた。
土日ともに雨ばかりで屋外でのチャリザップができないので暇つぶしだ。(爆)
観た映画はこれ。
新聞記者 (2019)
https://movies.yahoo.co.jp/movie/367194/
現在の安倍政権下で起きたと思われる国家権力の横暴、暴走とも言える事件を絡めてフィクション化した作品だ。
東京新聞の女性記者と菅官房長官のバトルがネットニュースでよく取り上げられるが、あれを地で行っている。
それもそのはず。東京新聞記者・望月衣塑子氏の著書をもとにして映画化したのだそうだ。(苦笑)
この手の作品の情報はマスコミに黙殺されがちなのでオイラはまったく知らなかった。見に行ったのは日曜日だがその前日に反体制寄りの記事が多く掲載されるネットニュースサイトで初めて知ったのだ。そして冒頭に書いたように雨でヒマなことも有り、見に行ってきたのだ。
感想をひと言で言うと次のようになる。
よくぞ公開までこぎ着けたっ!!
社会派作品と言えば聞こえはいいが、あからさまな現政権に対する批判が骨子にある映画故に主演女優はなかなか見つからなかったんだろうなぁ。そのため韓国人の女優を起用したのだろう。
その反面、準主役とも言える役を演じた松坂桃李には拍手を送りたい。
通常はこの手の反体制的な社会派作品に出てしまうとそれ以降の仕事のオファーに影響が出ると尻込みをしそうなものだが、これを受けたこと自体を賞賛したい。
肝心の内容は、女性ジャーナリストのレイプ問題やモリカケ問題をほぼそのままなぞるような形での新聞記者と官邸というか内閣府の圧力のドロドロ活劇?である。
残念なのは終わり方。。。
終わり方があまりにも半端なのである。
国家権力に屈する形で暗い怨念を残す形で最後まで描き切ってしまった方が作品の主張がストレートにでたと思う。
反対に、正義のペンが国家権力に一矢報いるなんているハッピーストーリーにしたらどっちらけでこの作品の存在意義が薄れてしまうのだが。。。。
まあ、映画化する上で、そして公開に当たっては現実にいろいろな圧力もあっただろうからこの辺りが娯楽作品とは言え、限界だったのかもしれない。
ただ、オイラとしては突然始まったエンドロールの最後にワンカットで良いから、何かを暗示するような映像が欲しかった。
それを期待してエンドロールを最後まで凝視してしまったよ。
昨今の自民党一党支配の安倍政権には否定的なオイラとしてはこう言う作品をみて政治のあり方について考える人が増えるといいかなと思う。
戦後じゃあるまいし、おらが村に橋さ、こさえてくれた・・・・なんて理由で投票する時代では無いのだ。
監督のコメントでも、あえて参議院選挙前のこの時期の公開を狙ったとあったが、その点については同感である。
もっとも相手を揶揄することしかできず、まったく信頼を勝ち取れない野党にもがっかりしているし、アイドルタレントの議員さんは要らないとも思う。
安倍政権は相当問題有りと考えるが、何一つ建設的な議論に持って行けない野党にもがっかりなのは事実だ。ヽ(´ー`)ノ ハア
いずれにしても、この国の政治がもっと国民の方を向くべきだと考える人が増えるかもしれないという点においてこの作品の存在価値はあるかな・・・・・