グレートパンダ号は所有欲を満たしてくれる外観といい、乗り心地といい満足している。
だが、ギアチェンジ時に鳴り響く、品のない音だけはイマイチだ。
これはフレーム依存ではなく、カセットスプロケットをR8000アルテグラのものにするとオイラの持っているどのちゃりでも同じように品のない音がする。(苦笑)
荒れた路面を通過するときにもガチャガチャ鳴るのでみっともない。
先日のイベント後、自宅でちゃりの掃除をするためにホイールを外してみて気付いたのだが、カセットスプロケットにガタがある。
ロックナットが緩んでいるわけではないが、手で動かすと軸方向に1mmかそれ以上の幅でスライドするのだ。
構造的に考えてここをフローティングにする意味はないはずだ。むしろスプロケットが軸方向に遊んでいるおかげでローへのシフトする際には余分にディレイラーを動かす必要が生じてしまう。
そしてシフトした際にチェーンの駆動力と固定が抜ける瞬間があるので、スプロケットが隣同士でぶつかり合い、ギアチェンジの時の音が出ているような気がしてきた。
恐らく間違いないはずだ。
カセットスプロケットを外して確認したが、正しい取り付け方をしている。
シマノ用のフリーハブなので11速仕様を組み付けるのに特別なスペーサーは不要なはずだ。
ちゃり3号にもR8000アルテグラのカセットスプロケットを付けてあるのでガタを確認するとやや少ないがこれにもガタがある。こいつもけっこう音が鳴るんだよなぁ。
キング号も確認した。これには5800系105のカセットスプロケットを付けてある。するとこいつにはほとんどガタはない。このカセットスプロケットを付けるとパンダ号でもまったく音鳴りはしなかったことを考えると、カセットスプロケットの締め付けボスの軸方向寸法に僅かな違いがあるのだろう。
それにホイールによってもモデルによってはフリーハブの長い短いの差が多少なりともあるようだ。
そこで11速用のカセットスプロケットを組むのに、あえて10速ないしは9速を組むときに入れるスペーサーを奥に入れて組んでみた。厚さ1.85mmだ。
するとロックナットのねじのかかり代がやや少なめになるのは気になるが、カセットスプロケットはきっちり締め上がり、ガタはなくなった。
この状態で車体に取り付けて、リアディレイラーのロー&トップの位置をアジャストし直したところ、とりあえず変速機能に問題はない。
ギアチェンジの時に鳴り響く音の大きさについてはスタンドにかけて無負荷で変速しているだけではよくわからない。
多少は静かになった気がするが、実際に走って確認するするまでは何とも言えない。
恐らく良い方向の筈だが、このまま乗るにはロックナットのねじのかかり代が減りすぎな感じが気になったので、同じくshimanoの10速用?の1mm厚さのスペーサーを買ってみた。
あるいは一番奥には適切な厚みのゴム板でワッシャーもどきを作って入れるという手もある。
むしろスペーサーでぎちぎちに固定するよりは緩衝材になって、音を消すのに有効かもしれない。
いずれにしても、まずはお試しということで1mmのワッシャーを入れて組み上げ直した。スプロケットに軸方向のガタはない。
リアディレイラーのロー&トップの位置調整をし直して、台上での変速性能はOKだ。音もほぼガチャガチャいわなくなった。(^_^)v
週末にさっそく乗ってみた。
土曜日は平地のみ62km。日曜日はほんのちょっとした丘を含む109kmで獲得標高は500m台。
土曜日の平地では何ら問題ないが、フラットロードでは使うギアが限られるため、日曜日は多少登りのあるルートを走ったわけだ。
登りはざっくりいうと2本。
1本目は距離こそ1km弱はあるが、平均斜度は5%もないだろう。最後の100mが10%くらいの勾配になる。
2本目は距離はさらに短い印象だ。だが登り初めていきなり5%オーバーとなり、10~11%が300mほど続く。その後も微妙なアップダウンを繰り返すが、6~8%の登りが時折混ざるくらいな感じ。
要するにオイラのヘボ脚だとインナーローでシッティングか、インナーx3速ないしは4速くらいでダンシングとなるので、平地区間を含めると全てのギアでの確認が出来るというわけだ。(笑)
結論からすると、音対策としてはバッチリ。(^_^)v
本来のshimano11速用といわれるフリーハブにシマノの11速カセットスプロケットを組み込むのだから、ワッシャなどは必要ないというのがマニュアル通りの組み込み方になる。だが、5800系105では鳴らない音がR8000系アルテグラだとガチャガチャ音鳴りがするのは事実だ。
おそらくスプロケットの締め上げ部の軸方向寸法に差があるのだろう。
ホイールによっても多少の差があるらしく、鳴り響き具合に差がある。
いずれにしても構造的に軸方向のガタが必要な場所だとは思えず、ガタがあると音も含めてネガの方が多いはずだ。オイラはこれでも技術屋だ。その経験と知識と本能がガタは無い方が良いと知らせてくれる。(´ー`)┌フッ
R8000系アルテグラの場合、1~3速が一体構造、同様に4、5速も一体構造となっている。従って4速で走行中は1~3速ギアは軸方向にフリーとなり、ちょっとした路面段差を通過しただけでもガチャガチャと耳障りな音を出していたし、特に3⇒4速の変速時にも派手な音が響いていた。
原因が分かると、全ての事象と辻褄があうのだ。
そして本来の使い方とは少し違うとは思うが、1mmスペーサーを入れて組んだことでガタが解消され、ギアチェンジの時はもちろん、路面が荒れているところを通ってもガチャガチャいわなくなった。(^_^)v
グレートパンダ号は自己責任でこのまま乗ることにしよう。
1mmスペーサーはもう1枚買ってあるのでキング号とちゃり3号の音鳴りもそのうち対策しようと思う。(^_^)v