チューブレスとチューブド | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

オイラの最初のロードバイクにはWH6800ホイールを履かせた。アルテグラグレードのチューブレスホイールだ。
これを選んだのはロード用のチューブレスタイヤを履いてみたかったから。

車やオートバイに比べればエア漏れが結構するのは承知の上で、
万が一のパンクの際の安全性と転がりの軽さという部分に期待したのだ。

パンクした際のエア漏れ速度はチューブを使用するタイヤより間違いなくゆっくりで有り、安全に繋がる。
IRCフォーミュラライトというタイヤを使ってきたが、2度ほどリアのパンクを経験した。

1度目は峠の下り道。
リアからプシュプシュと音が突然し始めて、一旦停止してから、パンクであることを確認し、さらに路肩の広い場所まで200mくらいを普通に走ることが出来た。
このときはとんがった石にやられたらしく、
トレッド面が5mmくらいの長さで裂けていた。
それにもかかわらず、安全に走行できた。シーラントを入れて居た効果もあるかも。

2度目は平坦路。
症状は1度目とほぼ同じ。突然リアからプシュプシュと音がした。
このときも100mくらいかけてゆっくり停止したがその間はまったく問題なし。停止後のエア抜けは1度目の時よりも早かったのはこのときはシーラントをほとんど入れて居なかったからだろう。

トレッドのど真ん中が5mmていど避けていた。またまたとんがったもので引き裂かれてしまったらしい。

残念ながらピンホールのパンク程度ならチューブレスはそのまま走れると聞いていたが、ここまででかい穴・・・というか、裂傷ではどうにもならない。

逆に言うならば2度ともチューブタイヤなら一瞬でバーストするレベルだ。
その意味ではチューブレスの恩恵を受けたことになる。

ただし、ここまでダメージがでかいとチューブを入れて応急措置をする以外には無いのだが、チューブレス用のバルブを外すのが固着しているとけっこう大変なのと、シーラントを入れてあるとタイヤ内がべちゃべちゃでものすごく手が汚れる点がイマイチだ。
タイヤのトレッド面の強度というか剛性が高いおかげか、タイヤの内側には何もお手当をしなくてもチューブさえ入れれば普通に走れる。
チューブ用タイヤだと裂けたところがチューブの圧力に負けて押し広げられて、チューブがはみ出てしまうそうだ。

いずれのトラブルも帰宅後、タイヤの内側からタイヤ用のパッチを貼って修復し、その後も使い続けたのは言うまでも無い。

だが、便利で安全なはずのチューブレスだが、応急処置の時のバルブの取り外しが意外に手間なことと、チューブを入れる以外に出先での修理方法は無いため、万が一を考えるならばチューブは2本持つ必要があるのが面倒だ。
万が一、前後両方がパンクした場合にチューブ1本では立ち往生してしまうからだ。(苦笑)

まあ、そんな流れで今まで来たのだが、少し前に組んだパンダ号には
カンパのゾンダC17を履かせた。これはチューブタイヤ専用のクリンチャーホイールだ。
チューブはもともと予備で持っていたシュワルベを使い、タイヤは定番のコンチネンタル・グランプリGP400S2を組んだ。

ちゃりそのものが違うし、ホイールも違うので単純比較は出来ないのだが、転がり感とか軽さでいうと絶対重量の差だと思うが、最初のひと転がりに若干の重さを感じる以外は乗り心地や回転の良さなどに違いは感じない。
幸いにしてまだパンクしたことは無いのでなんとも言えないが、最悪パンク修理のパッチさえ持っていればなんとか対応出来るし、シーラントでべちゃべちゃになることも無いのでチューブタイヤもこれはこれで有りだなぁと言うのが正直なところ。
下りでフロントがバーストするようなことがあったらおそらく何を置いてもチューブレスを推すのだろうが、その僅かな確率の、しかしかなり危険な目にはまだあってないことも有り、
やっぱチューブタイヤの方が扱いが楽ちんで良いかなぁ。なんてことすら思い始めている。

チューブレスタイヤは全般的にビードが硬いから新品を手で入れるのはかなり厳しいし、なじんだものでもちょっとコツと力が要る。
その点、チューブ用タイヤならそこまでつらくは無い。実際、ゾンダとGP400S2の組み合わせでは新品時にもタイヤレバーいらずで組めたくらいだ。(^_^)v

まあ、しばらくは両方を使い比べていく感じかな。
チューブラーには手を出す気は無いしね。(´ー`)┌フッ