2017ー18モデル試乗記(大回転用スキー) | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

週末にスキーショップ主催の試乗会に参加し、GS競技用モデルをいくつか試乗してきた。
記憶が薄れないうちに備忘録を兼ねてオイラなりのインプレッションを書こうと思う。

バーンは中緩斜面でのフリー滑走と30度弱のそこそこの急斜面に張ったGSゲートでの試乗。
 
午後の最後の方はゲートが撤収されてしまったため、急斜面でのフリー滑走にて確認した。
ドピーカンだったためフリースキーをする中緩斜面のバーンは午後にはやや荒れ気味となったものの1日通してみれば、バーンコンディションはほぼイコールコンディションだったと言えるだろう。特にポールを張った急斜面は若干溝が出来て掘れたもののバーンそのものはそこそこ固かったので試乗には問題なかった。
 
ちなみに普段メインで履いているのは
ヘッドのマスターズモデル(昨シーズンモデル、186cm、R25)であり、試乗当日もこれを履いていったので、このヘッドがベンチマークとなる。
 
以下、試乗した順番のメモである。
 
 

アトミック マスターズモデル 186cm サイドカーブR26
 
スペック的には草レース用として良さそうなので借りて見た。
正直に言うと昨春の試乗会でアトミックにはかなりがっかりだったのでほかのブランドを借りたかったのだがすでにめぼしいものは出払っていたので残っていたアトミックを借りたというわけだが。(苦笑)
トウピースからトップ手前30cm位のところまで安っぽいカーテンレールの様なダンパーが付いているが余計なものが付いているのは好みではない。
肝心の滑った第一印象はというと、オイラが持っている3年ほど前のロシニョール(185cm、R27)とよく似た感じである。
トップの食いつきは少し良い気がするが、ターン後半の踏ん張りがきかず腰砕け感があるところもロシによく似ている。
乗りやすいが、購入候補にはならない。


サロモン 183cm サイドカーブR30
 

第一印象はトップが安定しないということ。今年のサロモンは割と評判が良かったので期待して居たが正直好みではない。
サイドカーブがR30のためマスターズモデルに比べれば多少の曲がりにくさはあるがフリースキーではどうにもならないと言うほどの手強さは感じない。
ただし、ターン始動時にトップが喰っていかない印象がある。サイドカーブが違うので比べるのも酷だが上述のアトミック・マスターズモデルの方がトップの食いつきはいい。
いずれにしても平板になってもサロモンのばたつく印象があまり変わらなかったなぁ。
 
購入意欲はわかず。。
 

 フィッシャー 188cm サイドカーブR30 
 

サロモンに比べるとずっと安定しているし、エッジホールドもいい。
ターン始動時に引っかかるのは恐らくビベルだとおもう。オイラは自分のスキーはすべて振り出しやすいように1度にしている。
この頃に試乗用のポールがセットされたため、滑ってみたがオイラにはやはりR30で振りのキツいセットを滑るのはかなり厳しかった。(^_^;
エッジの引っかかり感があるのでなおさらだ。
エッジのチューニングを好みにすれば乗りにくさはかなり解消されるとは思うが、どうしても欲しいというほどではない。
R30を買う必要があるのなら候補に挙がるかもしれないが、昨年からは公式戦には出ず、草レースメインにした事も有り、サイドカーブがR30のレギュレーション対応モデルは必要性ない。
ただし、練習用にR30を1本持っていても良いかなと思ったので乗ってみたが、
結論からするとR30は要らない。(苦笑)
 
今年までのレギュレーションに合致している
R35(R35になって2シーズン目のフィッシャー。190cm)は1本持っているので戒めの板はそれで十分だ。(^_^;
R30になっていくらか回りやすいが所詮試合では使わない板を買い足しても仕方ないというのが結論なのだ。(爆)
 
ちなみにR27くらいまではほとんど違和感なく乗れるが、R35となると別物である。
R35の板は傾いただけで無く、そこから加重してスキーを撓ませないと曲がらない。大きく且つ正確に動く必要があるので練習用の
「戒めの板」 として今後も活用していく予定だが、上述のように戒めの板は1本あれば十分なのだ。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ! 
 
 
 
・・・と言うわけでこのあとの試乗はマスターズモデルに絞っていくことにした。(^_^;
 


ヘッド マスターズモデル 186cm R25

オイラは昨年モデルの同じスペックのヘッドを履いている。

そして今年のモデルは内部になんとかって言う素材を採用してどうたらこうたらといううんちくだったが昨春に試乗して違いが感じられ無かったので購入意欲はわかなかった。
そしてこの日、試乗した来期モデルはプレートの固定が後ろ側のみとなり、より撓みやすくなったのと、フロントにオプションの小さなダンパーがつけられるようになっているのが変化点だそうだ。
早速乗ってみると印象はオイラのヘッドとほとんど変わらない。ターン後半の走りと抜けはいい気がするが大きな違いは感じない。
ただしそうは言っても乗り慣れているのも有り、好みである。

買うならこれだな、やっぱり。(^_^)v
 
この時点でお昼休みになったので板を返して自分のヘッドに戻ったところ、まったく違いを感じなかった。(爆)

む~ん。(苦笑)
もう1本欲しいのなら買い足すのも悪くはないがわざわざ10万円以上を出してまで・・・・というのが結論だ。
バキッ!!☆/(x_x)
 
以下、午後の試乗。


前述のようにフリースキーをする中緩斜面のバーンは若干荒れてきた。速度を出すとうねりではじかれる。
試乗用のGSセットは午前中の逆振りのセット。AMよりはゲートを滑る人が増えたのと気温はなんとかマイナスを保っているとは言え、朝からドピーカンなので僅かに溝が出来てきたが下地が固いので比較する上では特に問題なかった。
 

ロシニョール マスターズモデル 185cm R23

所属するクラブのカイチョーや名誉カイチョー、その他のメンバーの多くが履いていてタイムを出している板なので気になって履いてみた。(^_^;
ちなみにロシニョールはマスターズモデルの草分け的存在であるが、今も評価は高く、今シーズンの草レースではオイラの履いている
ヘッドとロシニョールが2大勢力となっていようだ。
 
試乗してすぐに切れ、食いつきの良さに驚いた。抜群である。
ちょっと傾いただけでトップから強烈にカービングが(勝手に)始まり、速度が落ちずに小さいターン弧を描いてくれる。カービングスキーを初めてはいた頃の驚きと感動がよみがえった。(笑)
ただし、ちょっと曲がりすぎる印象はあるかなぁとも感じた。
GSゲートを滑ってみても印象は変わらず抜群だ。操作性と回答性の良さ、切れが素晴らしい。高いラインを楽にキープできる。
ぶっちゃけちょっと欲しくなってしまったのだが、楽ちんすぎてこれを履いたらほかの板を履けなくなりそう。(爆)
それにあまりにも小さく回れてしまうのでこの板に合わせた滑り方をしないと、楽だけどタイムは出ないというジレンマに陥ってしまうかもしれない。
ちなみにゲートトレーニングや試合では問題ないが荒れ気味の一般ゲレンデでは少しバタつき気味で足元が不安になる。実際に足元が暴れるわけでは無く、あくまでもフィーリングなので乗り慣れれば気にならないレベルかもしれないが。

どうでも良いけどタグが「HERO MATTER」になってる。「MASTERS」の間違いでは無いかと・・・(苦笑)
ちょっと欲しいけど買わない。
仲間と同じというのがあまのじゃくのオイラにはあわないから。バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!


 
ノルディカ マスターズモデル 184cm R25

188cm(R27)のモデルもあったがあえてこちらに試乗。
トップ側の重量そのものが重いのか、バランスポイントが前にあるのかは不明だがとにかく前が重く感じる。リフトに乗っているときに特に感じる。
しかし、トップの重さがどっしりした安定感につながっていて安心して傾いていける。
もう10年以上前のことだがドーベルマンGSRを履いていた時期がある。抜群のエッジホールドと足元の安心感が気に入っていたのだが、ごまかしがきかず、今よりもさらに下手くそだった当時は失敗したときのリカバリーが難しくて乗りこなせなかった。orz


GSセットはこの頃には少しだけ荒れていて変な入り方をするとはじかれる様になっていたがこの板だとまったく不安無く滑れた。(^^)v
よく言えばどっしりとした、悪く言えばてこでも動かない感じのエッジホールド感は以前のモデルと同じ傾向なので曲がりにくいかなと少々警戒していたのだが、いざゲートに入って見ると、足元の安心感故に不安無く傾けるし、傾くと心配などどこへやらと言うくらい良く曲がる。トップが切れ込んで行き、スキー全体のエッジが噛んでいるフィーリング。R25のサイドカーブのなせる技か、少し短めの長さのおかげか・・・
エッジを引きずりすぎている感じも無く、非常に好印象だった。
 
正直、欲しくなってきた。
ほとんど履いている人がいないというのもあまのじゃくのオイラ向けだ。(爆)
 
今季モデルを来期も継続するという話を聞いたので、帰宅後、昨春の試乗会の時の与太話を掘り起こしてみたら昨年も試乗していた。(^_^;
しかしそのときの評価は今ひとつだったようだ。(苦笑)

 

http://ameblo.jp/mokuba-red/entry-12143435024.html


フィッシャー 188cm R26

昨年はいて好印象だったフィッシャーの183cm R25 に乗るつもりだったがふと思い立って、188cm R26の方に乗ってみた。
う~ん。可もなく不可もなしという感じ。
悪くはないけどすでに何本もスキーを持っているのにさらに買い足すかと言われるとかなり微妙だ。
・・・と言うわけで購入意欲はわかず。

上記リンク先を見るとこの板も昨年試乗していたようだ。(苦笑)
昨年は朝イチの1時間程度はバーンも持ちこたえたがそれ以降はざくざくでよくわからなかったというのもあるけど、この板にはあまり魅力を感じなかったなぁ。

最後に
小賀坂を履いてみようかと思ったら、マスターズ規格のモデルは試乗会に持ってきて居らず、レギュレーション非対応のセカンドモデル?しか無かった。

小賀坂  180cm  R21.4

小賀坂のGSはずいぶん昔にトライアンを試乗したのが最後だった。全く期待していなかったのだが意外に悪くない。ただし、このモデルに関しては技戦の大回り向けモデルのような感じかな。純粋な競技モデルという印象は薄い。
切れもあるのだが適度にずらしやすく高い速度域での扱いやすさと安定性を兼ね備えたモデルというのが僅かな試乗での感想だ。

草レース用という用途に限定すると購買意欲はわかないが、基礎系の人の大回りモデルとして見るならば良い感じかも。
 
 
 
まあ、そんな感じで試乗したあとの結論。。。。


その1
R30は要らない。

戒めの板は今持っているR35で十分。バキッ!!☆/(x_x)

その2
草レース用に買い足すならば、ヘッド(186cm R25)ノルディカ・ドーベルマン(184cm R25)のどちらか。

ヘッドを買うならば乗り味に違いを感じないため、少しエッジのセッティングを変えて乗り比べてみたい。

ノルディカならば、ヘッドよりも優れた安定感、安心感があるので今年以上に積極的に身体を動かしてもうワンランク上の滑りのためのヒントを掴めそうな気がする。

買うかどうかもまだ迷っているが、買うとすればノルディカかなと感じに傾いている。


ちなみに今回の試乗用スキーはベースエッジのビベリングがオイラの好みよりもぴんぴんなものが多かったように思う。
オイラのスキーはすべて
ベースは1度にしてあるので、ある意味、反応が鈍い。だから自分から動いていく必要があるが、動き出しで引っかかることはほとんど無いし、荒れたバーンや溝などで不意に足を取られることも少ない。

今回の試乗で乗った板はおそらく0.5~0.75度くらいのものが多かったように思うが、これはこれで初期の反応が敏感で悪くないかなと思ったのだ。以前は引っかかる方が気になってしまい、失敗する確率が高いためだらし気味にしたのだが、もう少し戻しても良いかなと思った次第だ。
思うに、昔よりは多少なりとも動けるようになったおかげで鋭角なセッティングを許容できるようになり、かつ、そのメリットを感じ取れるようになってきたのかなぁと思っているところだ。

はてさてどうしたモンかなぁ。。。。