基礎スキー | 木馬の四方山ばなし

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今や死語になっているが、競技スキーの対義語としてかつては基礎スキーという言葉があり、むしろ日本ではそっちの方が幅をきかせていた時代もある。

ヤレ1級を取るのが上級者の証だとか、取るなら浦佐八方じゃ無きゃ価値がないなどと大まじめに論じられていた時代だ。(苦笑)
基礎の世界での最大イベントが「技術戦」であり「デモンストレーター選考会」であることは今でも変わらないようだ。ただし、基礎スキーという言葉が今でも正式に使われているのか、あるいは別の言葉に置き換えられたのかについてはオイラは知らない。
この与太話の中では「基礎スキー」「基礎屋」という言葉を継続使用していくことをあらかじめお断りしておこう。(苦笑)

ちなみに近年はスキー自体がごく少数の愛好家の遊びになりつつあるが、その中での割合としては相変わらず競技屋よりは基礎屋の方が多いとは思う。
ちなみに前述のように、かつては基礎スキーヤーの聖地と言えば、浦佐か八方と即答されたものだが、何でも浦佐はもうずいぶん前に営業をやめてしまったらしい。あそこは標高は低く、日本海からの季節風が吹き付けて出来る雪雲ののおかげでスキー場として成り立っていただけだから、今年のような暖冬ではひとたまりもなかっただろう。
もう一つの聖地、八方は相変わらず健在だ。全日本技術戦の開催場所として定着しているようだ。昔は雑誌、ビデオ、近年はDVDを買ったこともあるが観て居てつまらないし、みんなとてつもなく巧いとは思うがその優劣が観て居るものには全く理解不能なので今は全く興味はない。

オイラの知識は渡辺三郎、佐藤正人から始まり、佐藤謙や渡辺一樹が台頭してきた時代で途絶えている。(爆)

その基礎屋が好んで使うタイプのスキーを総称として基礎板とかデモ板とよぶ。
スペック的な定義は無い。(と思う)
今は基礎板といえども上級者、エキスパート向けのモデルは競技用モデルとほとんど差が無いことも多いらしい。強いて言えば、長さ、フレックス、サイドカーブの違いで、小回り用とか大回り用なんていう特性の違いをうたっているモデルがほとんどだ。(真の意味でのオールラウンドなんてあり得ないのだから、正しい表現である。)
そんな中で典型的な基礎板の特徴はと言えば、
ずらし回しをやりやすいこと
フレックスやねじれ強度がソフトであること

といっても差し支えないだろう。

オイラもハイシーズンは競技用スキー以外を履こうなんて思いもしないが、春先のザクザクの雪やコブを滑るのに基礎板を一本欲しいとは思って居た。今シーズンはたまたまコブだらけの神立高原スキー場へ行く予定が入り、それに背中を押される格好でついに買った話はだいぶ前に書いたはずだ。(結局神立には行かなかったけど)

その基礎板がこの時期になって活躍し始めている。(^_^;
この季節になると朝イチの締まったバーンなら競技用モデルですっ飛ばすのが楽しいが、午前10時くらいになるとざっくざくのザラメ雪となり、危なくて競技用モデルでなんか滑っていられなくなる。それでも硫安(=雪面硬化剤)を撒いて、競技の練習をするわけだが、硫安を撒いたところ以外ではおそるおそる滑ることになる。
そんなときに基礎板を使うと、ざっくざくの腐れ雪でもたやすくターンが出来て意外に楽しめたりするのだ。
すでに天候と気温によっては標高の高いところにあるスキー場でさえ、そういったコンディションになる時期だ。オイラの愛車、サトルのルーフボックスには基礎板が一本入れてあるので備えは万全だ。
4月の半ばくらいまでは滑りたいなー。

そうそう、3月の2週目に八方で開催された全日本技術選手権が今年もトゥエルビ(BS12)で放映される。
見たからと言って得るものも感動も無いのだが、とりあえず毎年録画しては一応観て居る。
26日の19時30分からの30分番組だ。無料チャンネルなので衛星受信さえ出来れば誰でも見られるはずだ。

「基礎」の世界ではいまどんなことをしているのかを知る程度の役には立つはずだ。(苦笑)