季節の便り | 木馬の四方山ばなし

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ドウガネブイブイという昆虫を知っているだろうか?

カナブンを少しずんぐりむっくりにした感じの甲虫類だ。
東京下町で生まれ育ったオイラだが、子供の頃はちょっとした空き地や雑木林の名残のようなところに行くと、よく見かけたものだ。
夏休みの前のことだが、朝起きたらリビングのフロアをそのドウガネブイブイがのそのそと歩いていた。暑いがまだエアコンかけっぱなしでなくても何とか我慢していたので、寝るときもパルコニーを開け放っていた。
さすがに網戸は閉めているのだが、今どきの鉄筋マンションは通気口がいくつか開いているので小さな虫にとってはいくらでも通り道はあるのだろう。

ブイブイくんには早々にお引き取り願ったのは言うまでもない。(笑)
考えてみると、1年半ほど住んだ九州ではドウガネブイブイは見なかったなぁ。マンションの廊下に大きなカミキリ虫が居たりしたことはあったが。
やはり日本という国は南北にも東西にもそこそこ長い上、山も多いので小さな国の割には地域によって生態系などもけっこう違うようだ。

たとえばセミ。
九州と言えばクマゼミ。ひときわ大きな鳴き声でシャワシャワとやかましいことこの上ない。バルコニーの壁に張り付いて鳴かれた日には相当うるさい。(^_^;
だが、7月初旬から鳴き始めたクマゼミはお盆過ぎにはぴたっと鳴かなくなる。代わりに台頭するのがアブラゼミ。そして夏の終わり近くになると、ツクツクホウシ。
九州ではミンミンゼミの声を聴いた記憶は無い。あくまでもオイラが生活していた地域では・・という但し書き付きだが。

関東ではセミと言えば、主流はアブラゼミだろう。子供の頃はミンミンゼミもたくさん居たし、ニイニイゼミも居たものだが、昨今はミンミンゼミの声を聴くのはごく限られた場所だけだ。ニイニイゼミに至っては何年も聞いた記憶が無い。アブラゼミの繁殖力の方が勝っているのかも知れない。

ちなみに4月から住んでいる地域は近くに畑が多く、雑木林もある。少し離れてはいるが大きめの河もある。
このあたりでは朝晩にヒグラシの声を聴くことが出来る。それとミンミンゼミもよく聞く。
ヒグラシの鳴き声は風情があって大好きだ。どれだけ鳴いていてもやかましいとは思わないし、第一ヒグラシは警戒心が強いのか、割と高いところでいつも鳴いているし、住宅の壁に張り付いている姿もあまり見たことは無い。一定以上の距離を保っているので余計にやかましさを感じないだけかも知れない。

アブラゼミは当然のように居るが、さすがに関東にはクマゼミは居ない。
お盆をすぎてこのあたりでもツクツクホウシが泣き出しはじめた。
季節感があって良い。(^^)v

そうそう、季節感と言えば、九州でオイラが住んでいた地域はあまり落葉樹がなく、常緑樹ばかりだったため、秋になってもあまり季節感を感じなかったなぁ。もちろん山の方に行くと紅葉やななかまどもあったけど、普段目にする場所は一年中、青々と生い茂っていてあまり季節感は無かったなぁ。

最近は毎晩、蒸し風呂のような部屋で寝苦しい夜を過ごしている。さすがに北海道帰りの体ではエアコンなしでは寝られないが、蚊取り線香を焚くことで夏気分を楽しみつつ、暑さを紛らわそうとしている。
9月に入る頃には今度はコオロギとかが鳴き出すんだろうなぁ。