集団的自衛権 | 木馬の四方山ばなし

木馬の四方山ばなし

趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

聞きかじり、読みかじりの浅知恵で政治や経済を語るのははばかれるので極力避けているのだが、今回は国家へ、ひいては世界中へも影響を及ぼしかねないのであえて少しだけ書きたいと思う。

もちろん集団的自衛権のことだ。

まずオイラの意見としては、
賛成か反対かという二値で答えるならば、反対
である。

枕詞にエキスキューズがついているのは、オイラの浅知恵に対する言い訳と、簡単に正義と悪に分けられるほど現代は単純ではないということを踏まえてのことだ。

世界は第2次大戦後、いくつかの紛争を経て、世界は概ね平和的バランスを保ってきた。もちろん、危ういパワーバランスであり、ひとつ間違えればすぐに崩れる危険性をはらみ、なおかつ抜き差しならない状況がいまも続いている地域や案件もあるのは百も承知だ。
だが、冷戦が終了した直後の雪解けムードが一変し、ロシアがまたぞろ怪しい動きをし、相も変わらず北は予測不能だし、中国も大国主義が台頭してきている。
世界の警察と言われたアメリカの影響力が明らかに落ちているいま、周辺国との関係だけでなく世界中で一気に崩れる可能性を内包した問題が表面化している。
北朝鮮は言うに及ばず、ウクライナ問題しかり。

特に損得勘定のパワーゲームならまだ落としどころもありそうだが、宗教や思想が絡むとおいそれとは行かない。
パレスチナ問題が良い例だ。

そんな中、あまりにも強引に自らの思惑を推し進める自民党・安倍政権。
憲法9条を制定した時代とは大きく時代背景が異なることは承知しているが、時の内閣の判断ひとつで戦争を始められると言っても過言では無い事態を見過ごすわけにはいかないし、国民を置き去りにした進め方にはまるで説得性が無い。

そんな中で、自民党においてただ一人反対を唱えた村上議員。この方の経歴はよく知らないのだが、少なくとも集団的自衛権に関する発言内容には共感できる。
惜しむらくはもっと早くに表明してくれたら、とは思う。
すでに大勢が決してから声を上げたのは、うがった見方をすると自民党の中にはとどまりたいが、とはいえ(自分の主義主張なのか支持者へのこびへつらいなのかは不明だが)賛成だと思われるのも困るという「センセイ」としての個人的都合の様にも見えてしまうからだ。

しかし、ホントにこの国はどうなっちゃうんだろうねぇ。。。