死語??? | 木馬の四方山ばなし

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先日、知り合いと話をしていて

ケッチン

という言葉を使ったら、なんですか?と聞かれた。
セルフスターターの無いオートバイのエンジンを始動する際には、キックペダルを踏みおろすことでクランクシャフトを回してエンジンを始動するのが普通だ。ただし、クランクが回転し燃料に火がついた瞬間にクランクが逆回りすることがあり、そうなるとキックペダルを押し戻す方向に力がかかる。これをケッチンという。
押し戻されるペダルに足の裏をたたかれたり、アキレス腱やふくらはぎをたたかれたりする。これを
ケッチンを食らう
といっていた。
スニーカーなんかでこれを食らうと土踏まずにアザが出来たりするし、その昔は骨折する場合もあったらしい。いまのバイクはケッチンなんてほとんどでない仕様になっているからたとえキック始動でもあまり心配ないけどね。

いや、それ以前に、今どきはみんなセルモーターがついているし、キックしか無いバイクなんてごく少数ということで、もはや死語になりつつあるようだ。ヽ(´ー`)ノ ハア

しかし、
ケッチンって語源はなんだろう?
と思い調べてみた。

その1
kicking が訛ってケッチンになったという説

その2
拒否するという意味の「けっちん」から来ているという説。ちなみにこの意味のけっちんは名古屋弁だという説もあった。

その3
けっちんのちんはchinすなわち「下あご」から来ているという説もある。
もしもこの説が正しいとするなら、黎明期の自動車のエンジンを始動する際にクランク棒を差し込んで手回しでかけていたはずだが、その場合にアゴを直撃されたりするところから来ているのかな~などと考えたり。。

ただし、ネットで調べる限りに於いてはその3の説は見当たらなかったが。

でもかなり昔から「けっちん」とう言葉はあり、ネット上では
蒸気機関車のクランクが逆転して車両が下がることをケッチンと言った
という話も見つけた。
古くからある言葉(俗語?)だとしたら、2輪特有の事象をとらえての表現だとする、その1説は怪しくなってくる。

いろいろ探してみたが、案外ルーツの特定が出来ないものだ。
ま、いずれにしても「死語」になりつつあることだけは間違いないようだ。