先日、ニュース番組の中で学生たちのアイデアを活かす・・・みたいな特集があった。
その中でハウス栽培の害虫駆除にテントウムシを活用するというものが紹介されていた。
なんでもどこぞの高校生のアイデアらしい。アブラムシを食べてくれるテントウムシをハウス内に放すことで農薬を使わない栽培をするというのが狙いらしい。
これだけならば、「いいね」をいっぱいつけてあげても良い。田んぼで言うところの合鴨農法みたいなものだ。
でもみていてちょっと引っかかったのはテントウムシがハウス内にとどまるようにするため、エポキシ樹脂で羽をくっつけてしまい、飛べなくするという点だ。。テントウムシは飛べなくされたまま、一生をハウスの中で終えるのかと思うと、ちょっとどうなのかなぁと思った。
合鴨農法だって、たしか羽を切って飛べなくするのは同じだが、あれはカモを食用とする前提だったはずだ。ある意味、食用のカモの飼育と無農薬の稲作というものを合体させたものだ。
どちらも人間の都合だろうといってしまえばそれまでだが、あくまでもカモは食べるための飼育であり、そのエサをやる手間やコストを抑えつつ、稲を害虫から守るのにも役立てている。今回のテントウムシははじめからアブラムシを駆除するためだけに集められ、飛べなくされて、ハウスの中で一生を終えていく。。。
む~ん。何となく納得いかないかなぁ。
一生懸命考えた高校生にはかわいそうだけど、オイラ的にはすっきり飲み込めないアイデアだった。