この日本という国。
安倍政権が発足してから、一見それなりにうまく回り始めているようにも見える。
何よりも、安倍氏には前回政権を取ったときの反省もあるのだろうし、民主政権の「決められない政治」に対する国民の厳しい評価から学んだこともあるのだろう。
なんにしても、やや強引なところや危うさもあるが、少しずつ日本経済も動き始めた感はある。
但し、イタリアの政権選挙の影響で欧州経済がまたがたがたになる危険をはらんでおり、そうなるとまた極端な円高に戻ってしまう可能性もある。
安倍政権の次なる課題はTPPへの参加をどのような形で実現させるかだろう。それにアメリカの自動車業界の言いがかりとも言える物言いにどのように対処出来るかというのも大事なポイントだ。
大体、自国ではそれに適合する製品が無いからと、日本の軽自動車規格は非関税障壁だ、なんてよく恥ずかしげも無く言えたものである。
こと貿易摩擦に関しては昔からアメリカのやり方は同じだ。
自国の都合のいいように相手にあわせることを求める。自らが相手の土俵に上がって共創しようとはしない。
自由と言う言葉を、エゴと圧力と自己防衛に置き換えている代表的な例だろう。
雇用の創出や賃金UPも今後の経済を安定させていくための必須条件である。ただ、まだ今はいくらはうまく回り始めただけで全体がハッピーになれるにはまだ時間がかかる。
幸い、富裕層は円安にもかかわらず、輸入品の購買意欲が衰えるどころかむしろましているという報道もあるし、日本株への海外からの投資も増えているようだ。
これらが一般庶民の所得というかたちに反映されるところまで行くと、購買意欲となり、日本経済がいい意味で回り始めるはずだ。まだ時間が必要。
それにTPPの話が戻るが、農業だけは聖域だなんて言っているとせっかくの好機を逃すことになる。安倍政権の言う、攻めの農業がなんたるかを具体的に示してもらわないと、また出来もしないことを言っているだけジャン・・・・となりかねない。(苦笑)
アベノミクスなんて奇妙な造語がニュースで使われることが多くなっているが、これが一時のまやかしにならないように政治家のセンセーたちはいい加減ちゃんと考えて行動をしてもらいたいものだ。
当面は日銀総裁の指名かな。。。
正直、オイラの知識では誰が適任だなどとはおこがましくて言えたものでは無いが、それでも日銀人事を政争の道具にしてまた何も決められない状態を作るのだけは避けてもらいたい。
それにしても選挙が終わり、さんざんだった小沢一派はすっかりなりを潜め、それなりの結果だったにもかかわらず内部分裂をしている維新の会の石原、橋下陣営。。。
あの人たちに象徴される、選挙直前の離合集散は何だったんだろう。
やはりただの選挙対策に過ぎず、本当にこの国の事なんて考えていなかったと言われても仕方ないほどの不甲斐なさである。
民主党もしかり。
今度こそ、何とか浮上してもらわないとこの国は沈んだままになっちまうナー。。。