モノトーンの誘惑とウエルテルの悩み | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

最近、友人たちの撮った写真を目にする機会が多い。


グループ展に向けて各自の動きが活発になっているのかもしれない。

そうした中で気づいたことがある。

スナップ写真の見せ方として、モノトーンでの表現をする人がすごく増えている気がする。

オイラもモノトーンは嫌いではない。
街角スナップのようなもので、特に人口建造物の表現にはモノトーンは似合っていると思う。



でもね・・・・・


心のどこかに手放しで賞賛していない自分が居るんだよね。


その昔、カラーフィルムが無かった時代は、記録されるものはすべてモノトーンだった。
それがフルカラーとなり、どんなものでも天然色で記録することが出来るようになった。
そのおかげで表現の幅も広がったように思う。


しかし、フルカラーが当たり前になって数十年。

今、モノクロの写真を見ると、目新しいものとして映る。
セピアに色あせた写真に郷愁を感じたりもする。


正直、自分もそう思う。

でも、せっかく色をつけられる時代なんだから、もっともっと直球勝負でフルカラーでの表現を極めたいというのが、自分の写真における基本スタンスだ。


逆光のカットなどは思い切りアンダー露出にすることで、セピアっぽくする表現も好きなので時々使う。

でも、シーズン中のカットをまとめてセレクトしていると、そうしたものは所詮、全体を引き締めるための「スパイス」であり、メインディッシュでは無いなぁと思うのだ。



レンズで言えば、フィッシュアイを使った画像はおもしろいとは思うが、あくまでもサイドディッシュだったり、箸休めにしか過ぎないと言う考えと同じだ。

正しいとか間違っているという話では無い。
オイラはそう感じると言うだけの話だ。


だから今は変化球で全体の幅を広げることも大事だが、直球をもっともっと磨きたい。

それが今の自分だ。


そう言いながら、結構悩むんだけどね。(苦笑)





閑話休題・・・・




悩みと言えば・・・・


しばらく前の日経新聞の広告欄に

日経ヴェリタス

という政治経済を扱う雑誌?の広告があり、その見出しに

深きメルケルの悩み

というタイトルがあった。


木馬の四方山ばなし-nayami?

欧州の経済危機に絡めて、唯一経済が好調なドイツのメルケル首相の話なのだろう。




しかし、内容よりもそのタイトルに思わずクスッとなってしまった。


おそらくゲーテの

若きウェルテルの悩み

をもじったつもりなのだろう。


もちろん、オイラはそんな高尚なものはよんだことは無く、ただタイトルを知っているだけだが・・・・。(爆)