自己欺瞞と善意のはざ間 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

今日、わずかばかりであるが、義援金を振り込んできた。


ざっくりと、2週にわたって行く予定だったスキーで使ったであろう金額程度である。



振込先は下記の二つ。


全日本スキー連盟(SAJ)
「I LOVE SNOW」
One’s Handsプロジェクト
http://www.ski-japan.or.jp/official/saj/articles/info_20110323_04.html


日本モーターサイクル協会(MFJ)の募金活動
http://www.mfj.or.jp/user/top/info/detail.php?aid=1765



ちなみにMFJの方は日本赤十字にお金を託すとある。

SAJの方は集まった義援金をどこに送るのかは明記していない。


まあ、疑うわけじゃないけど、募金を募る時点で支援先ははっきりしておいて欲しいものである。

それにもっと言えば日本赤十字だって、専従の職員や役員の給与手当てってどういう水準なのか知りたいと思うこともある。
社会貢献していることに疑問はさしはさまないが、仮にもひとさまの善意のお金を使っている以上、収支を公開する義務もあると思う。



そういえば、ついに6月のもてぎでの

ウィダーGPトライアル@もてぎ

まで延期になっちまった。
http://www.twinring.jp/



これはおそらく、もてぎの施設の損傷の度合いというよりはむしろ収束の見えない原発事故の影響だと思うが。。。


仕方ないことだとは思うが、イベントが次々と延期もしくは中止になってしまうのは残念だ。


しかし、単なる自粛というよりは被災の直接的な影響がさまざまな形で出ているものに関してはやむをえないだろう。

結果論かもしれないが、せめて原発がもう少しちゃんとリカバリー出来ていれば、人や物などのリソースを被災地の救助、復興活動に充てられたはずなので、1週間は早くもっといろんなことが動き出せたはずだと思うし、馬鹿げたガソリンや食品の買占めも起きなかったように思う。。。


実際に現場の人は文字通り命がけでがんばってくれているはずだが、どうにも情報開示のお粗末さが邪推を呼んでしまい、印象としては最前線の方たちの頑張りをスポイルしかねないのが残念だ。

もっと早い時期に決断すればいい対応対策が出来たのではないかとか・・・・




まあ、わが身を振り返れば他人を非難するほど偉くはないので何もいえないけどね。。。


所属するスキークラブでは冬の間は毎週のように競技スキーの練習会を実施している。
しかし、さすがに震災後2週ほど中止した。自粛というよりはガソリンパニックに伴う、メンバーの足の確保が難しかった理由が大きかったように思う。


それにしても、被災地から避難している人がスキー場のある村に大勢避難している中で、いつから正式に再開するのかはまだ不透明だ。



そんな中、4月中旬あたりにもともと予定していた練習会を

チャリティ・イベント

としてやれないかとメンバーに投げかけたが、残念ながらメンバーからの反応は薄い。
現実的にスキー場で参加者からいくばくかの義援金を集めたり、募金箱をぶらさげて募金を募ったとしても集まる金額はたかが知れているとは思う。

それならば各自がそれぞれの善意に基づいて募金をするほうがよっぽど実効性が高いとも思う。


それはわかっている。
しかし結論としてそこに行き着くにしてももう少しメンバーからの意見を聞き、議論の上でその答えを出したかったと思う。
その点がかなり残念である。




もっとも、偉そうなことを書いてはみたものの、冷静に自己分析をし、正直に言えばボクがそんな提案をしたのにも、実は下心があったのだと思う。


100%善意、ピュアな気持ちで言い出したわけではないのだ。



この状況下で、すなおにスキーを楽しめるほどオイラは強くはない。ましてやいつも行くホームゲレンデでクラブのゼッケンをつけて普段どおりにスキーをすることにははっきり言って罪悪感を感じる。
善良なる小市民というヤツだ。


そこでチャリティなどという言葉にかこつけていくばくかの慈善活動をすれば自分自身を納得させされられると思ったのだと思う。


言ってみれば

自己欺瞞

である。


単に自分が滑りたいという欲望を満足させるためだけに、偽善を慈善に置き換えることで自分を納得させようと思っていたのかもしれない。


少しだけ自己弁護させてもらうならば、自分自身が直接の被災をしていない人は大なり小なり同じような気持ちはあると思うのだが。。。


まあ、なんのかんのといってもスキー場までのガソリン調達(特に帰りの分のガソリン)に不安がなくなれば、滑り納めに行きたいという気持ちは強い。



今日、仲間から連絡があった。
現地ではもうガソリンの入手なども問題なくなっているそうだ。

スキー場もいつもどおり。
いやむしろ周辺のスキー場がすでにクローズした関係でそこそこの人がいるらしい。


ならば、滑りたい。
正直な気持ちだ。


被災された方たちには本当に申し訳ない気持ちがあるが、こればかりは仕方ない。
それにオイラが自宅でじっとしているからといっても事態は大して好転はしないはずだ。

どうしよう。


うん・・・・明日いっぱいまで思い悩むとしよう。