知り合いの女性弁護士の話。
彼女が息子に言って聞かせているという言葉のひとつに
ホストになるな!
という教えがあるという。
ホストという職業に対する嫌悪感が、我が子を思う母親として息子に向かって言わせた台詞なのだろう。
だが、今時の若い男性にとってホストという職業はあながち蔑むべきものではないかもしれない。
どこそこのNo.1ホストというふれこみの気持ち悪い男が芸能人ぶってテレビに出る時代でもある。
それに若い女性のあこがれの職業が
キャバ嬢
であるという話は昨今、よく聞く話である。
ほどほどに愛想を振りまいて男を煙に巻いていればいい、高収入の楽な商売だと思っている人が居るとしたら、大馬鹿野郎だと思う。
ただし、(キャバクラというのは言ったことはないので知らないのだが)高級なキャバクラというのが存在し、お触りだのという下世話なことだけでなく、機知に富んだレベルの高い会話を楽しめる「キャバクラ」があるとしたならば・・・・・と想像してみる。
もっともそう言うのは昔から言う「(良い意味での)高級クラブ」であり、「キャバクラ」という名前が付いた時点でその店の営業内容は推して知るべし・・・・ではあるが。。。(苦笑)
高級クラブなどで、様々な知識と見識を有する女性がお客の相手をするサマはある意味、日本の伝統でもある「芸者」につながるものがあるのかもしれない。
しかし、世間を見渡す限り、「キャバ嬢」と呼ばれる女性たちが「芸者」と肩を並べて語られるほど、知的レベルの高いもてなしが出来るとは思えない。
所詮、「芸」と「風俗」の深く大きな溝は埋まることはないのだろう。
いつだったか、太鼓持ち(幇間)にあこがれて、浅草で師匠に弟子入りして厳しい稽古に励む若い女性を特集した番組を見たことがある。
ああいう女性と、安易にキャバ嬢にあこがれる馬鹿な女性を一緒にしてはいけないのだと思う。