破顔一笑
と言う言葉がある。
先週、前原国土交通大臣が突然、羽田空港のハブ化宣言をした。
それに対して、千葉県の森田知事が烈火のごとく怒っていた。
さながら、かつて彼が出演した青春ドラマの一幕のようだった。
昨今、テレビをにぎわしている八ツ場ダムではないが、成田にも流血を伴った長い闘争の歴史があった。
当時のことを知っている人にしてみれば、都心に近くて便利だからと言う理由で羽田に主翼をもがれるようなことは到底受け入れがたいことは容易に想像がつく。
翌日、前原大臣に真意をただすと行ってねじ込みに行った森田氏だが、前夜の興奮した様子とはうってかわって、大臣との会談前から笑顔がこぼれており、大臣との会談中も終始笑顔。
会談終了時には満面の笑みとなっていた。
文字通り、破顔一笑である。
出来レース。。。
森田知事と前原大臣の虚飾に満ちた笑顔を見た時に思った言葉だ。
最初から台本があったんじゃないのか・・・
そう思いたくなる。
大体、共存って言ったって所詮はどちらかに軸足が偏るのが常だ。
こらぁ、今後ももめるのは必至だろう。
その八ツ場ダムをめぐって、今日、1都5県の知事が会談し揃って、工事中止を非難する声明を出した。
これの裏には・・・・・
勘ぐりたくなるのも心情というモノだ。
それにしても自民から民主への政権交代後、約1ヶ月経ったわけだが、その間、ボクの頭に常に思い浮かぶ言葉がある。
王様ゲーム
民主党が長年の悲願であった、政権を奪い取る力を得るために飲んだ、小沢という毒。
獅子身中の虫?
良薬も強すぎれば毒となる。
果たして鳩山政権の行く末はどうなるのか・・・・???
まあ、それはさておき、大臣が変わるとこうもころっと国策が変わってしまうモノなのかという点に驚いている。
それこそ、明治維新とかフランス革命とか文革くらいの大きな変化ならともかく、民主主義に基づいた政党政治という枠組みは維持したままなのに、政権政党が変わっただけでこうも変わるモノなのか???
長い時間と犠牲をかけてきた(ハズの)国策。
たとえそれがどんなに無駄をまき散らすモノであっても、いったん動き出したモノを止めるには相当な血を流さないといけないはずだ。
こうした手のひらを返したように政策転換には正直とまどう。
また、政権が交代したら手のひらを返したように変わるのだとしたら、この国は長期的展望にたった政策、国策は打てないと言うことか・・????
そんなことを考えながら頭をよぎる言葉は、
明日の日本の
王様、だぁ~れだ!??