先週末にツインリンクもてぎで開催されたワールドチャンピオンシップ・トライアルの画像を公開した。
http://www.ne.jp/asahi/mokuba/red/index.html
いつもの様に、ノートリミング・ノーレタッチの手抜き公開だ。
「カメラ」から入って欲しい。
今回は縦位置のカットが多いので少し画像サイズを小さめにした。(長辺を540ピクセル)
A4クラスでそれなりの解像度のあるモニターなら何とか上下が切れずに見られると思う。
・・・・・・・と、ここで終わってしまってはいつも通りの愛想のない告知となる。
写真は何度も見ているうちにいいところと悪いところがわかるという。
ポートレイトの撮影でお世話になっている馬場カメラマンの口癖だ。
だからネットでの公開は自分で何度もスライドショーで見るためのモノだ。
・・・とは言え、写真は人に見てもらって上達するモノでもある。
少々、恥ずかしいと思えるカットもそれが今の実力ならば、それはそれで「あり」なのだろう。
そして、多少なりとも他人様に見ていただこうというのであれば、少しは興味が沸くようにダイジェスト?をつけることにした。(笑)
前置きが長くなったが、そういう訳なのでもてぎで行われたトライアルの世界戦を振り返ろう。
いや、決して暇をもてあましているわけではないのだ。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!
大会の正式名称は少々長い。(笑)
SPEA FIM トライアル世界選手権シリーズ 第4戦 ウイダー日本グランプリ
昨年、初めてトライアルの撮影を経験した。
トライアルの観戦自体が久しぶりだった。
20年くらい前。今は、宮ケ瀬ダムの底に沈んでいるあたりで行われた全日本トライアルを見に行ったことがあるが、それ以来の観戦だった。
今回、解説で来ていた山本昌也が活躍していた時代だ。
世界レベルのトライアル観戦はもちろん初めてだった。
昨年は20年ぶりの観戦に先立ち、前年のもてぎでの世界戦のDVDを買って今時のテクニックなどをみておいた。
かつて全日本をみた頃は、フローティングターンが出来るだけで達人レベルであり、世界のトップを突っ走っていたエディ・ルジャーンくらいでやっとエア・フローティングターンができる程度だった。
しかし、今やマシンが劇的な進歩を遂げ、それにともないライダーたちのテクニックもかつてとはまるで違ったものになっていた。
トニー・ボウあたりがBTR(バイシクル・トライアル)から持ち込んだと言われる「ダニエル」
フロントをあげたまま、リアタイヤだけでホップしていくテクニックだ。
こういったものもかつては考えられなかったものだ。
そんな状況の中、昨年は手探りの初撮影。
http://www.ne.jp/asahi/mokuba/red/080531_trial_motegi/ImgIndex.htm
土砂降りの中、懸命に斜面を登り、ライダーたちの真剣なまなざしを追った。
しかし、撮影した画像はまるで満足できるモノではなかった。(しょぼーん)
暗いのは予想できたので絞り解放値がF2.8の比較的明るいズームを用意して臨んだ。
しかし、ストロボは用意しなかった。
やはりライダーの目の前でストロボを炊くのはマナー違反だと思ったからだ。
しかし、実際には真正面でなければOKだったようで、プロも含めストロボは常用されていた。
そもそも、林のセクションなどはストロボがないと論外だった。昨年は雨だったこともあり、ISO感度を800程度まで上げてもシャッター速度が稼げず、速い動きを切り取るのは難しかった。
今年はその経験を多少は生かせたと思う。
初日の朝には雨もやんで回復してきたこともあり、まずは第1セクションで様子見。
普段は何もないところに人工セクションを作ったものだ。
みるにはあまり面白みがないし、前に人が立つと写真どころではないので駄目だ。
お次は岩盤セクション。
狙いは15カ所あるセクションのうち、もっとも高いところに設定された第14セクション。
天気が良くなってきたこともあり、まさに岩盤セクション日和だ。
ところがセクションを見上げる場所からは上に登るルートがない。
昨年はちゃんと入っていけるように道があけてあったのだけど。
仕方ないので少し戻り、森の中の散策ルートから登り、トラバース。
まだ、ライダーたちが来るまでかなり時間があるのでオブザーバーとオフィシャルの他は数名のメディアがいるだけだ。
しかし、程なく他の観客も登ってきた。
しかし、正面からのルートが無いせいか昨年よりも登ってくる人は少ない。
そのうち、近くにいたオフィシャルが下にいるオフィシャルとトランシーバーでやりとりを始めた。
何でも下から登ろうとしたお客をオフィシャルが制したらしいのだが、すでに登っている人が居るのにどうしてだっ!!ということになって揉めているらしい。
ボクを含めてすでに登っている人はみな、セクションの外側の観戦エリアとして仕切ってあるグリーンのネットの外にいるのだから、文句を言われる筋合いではない。
それに立ち入り禁止になってはいなかった。
すでに周辺には数十名の観客も来ている。
ただし、足場が悪く滑りやすいのは事実だ。
聞くとはなしに聞いていると、結局、グリーンネットの外側ならOK。ただし、安全の確保に努めるように観客にPRすると言うことで落ち着いたようだ。
当然である。こういう場所に来るなら自己責任で安全は確保しないと。
ボクはスパイク付きの長靴を装備してきていた。(^_^)v
そんなわけでボクはまだ雲が残るものの急速に回復してきた天候のもと、今年も岩盤セクションで撮影できた。
しかし、後日、友人に聞いたのだが、二日目は立ち入り禁止になっていたらしい。
どうやら安全の確保という名目らしい。
普通に観戦するなら下からの方がむしろ、選手の動きが見えて良いと思うのだが、写真はやはり上からの方が良い。
でも、おそらく来年ははじめから禁止されてしまうのだろうなぁ・・・・
このエリアで上から撮ると、下にいる観戦客との高低差が背景としては「絵」になるんだけどなぁ。
岩盤セクションを上から撮れないのなら、撮影ポイントからは外さざるを得ないかも。来年は沢や林の中がメインになるかな。
その後は第9セクションで森の中での岩越えを撮影。
日差しが出てきたこともあり、新緑が逆光に映えて実にきれいだ。
セクションについたのが遅く、トップ選手、数名しか撮影できなかったのであまり良いカットが撮れなかったのが残念だが、お天気なら来年は是非撮りたいスポットだ。
岩の向こう側で完全にブラインドになったところから飛び出してくる。ラインとタイミングを予測して待ちかまえる。
初日の最後はもちろん、最終15セクション。
これも人工セクション。
上空の雲はすっかりとれてじりじりと強烈な日差しが照りつけてきた。
ちょうどフィニッシュの頂上の岩を下から見上げると背景を青空に抜けるので悪くない。
結局、初日はあまりどろどろのところには行かなかったので、せっかくの雨対策も結果的には不要だった。カッパのズボンをはいたままだったので汗で蒸れ蒸れだった。(苦笑)
二日目は夕方用事があり、半日で帰るので撮影ポイントは駐車場からも近い森のセクションに狙いを定めた。
天気は快晴だが、森の中はうっそうとした木々に日差しを遮られ、山肌からはじくじくと雨水が未だにしみ出しているので難易度は初日と変わらない感じだ。
ここでの撮影はストロボが大活躍した。
重かったが持っていって良かった。(^_^)v
しかし、このあたりのセクションはどうにも足場が悪い。
ボクはスパイク付きの長靴なので比較的不安無く登れたが、スニーカーで登ってくる人も居て、みている方がはらはらしてしまう。ましてや小さなこどもまで連れてくる様な人まで居た。こどもが立ちすくんで動けなくなっていたのは痛々しい光景だった。
無事、降りていったのを見たときはホントにほっとしたものだ。
前述の岩盤セクションではないが、安全確保は自己責任だ。それを気楽にほいほいと来て勝手に怪我をするだけなら放っておけばいいのだが、けが人が出てしまうと主催者サイドとしては安全対策を講じなければならなくなり、結局は規制の強化という悪循環になる。
いわゆる「天ツバ」ってヤツだ。
ヽ(´ー`)ノ ハア
ま、なんにしても1日半のトライアル撮影。まあまあ楽しめた。
来年に向けてはストロボ用の外部バッテリーが欲しいなぁ。
ストロボのチャージにかかる時間であまりもどかしい思いはしなかったとは言え、それは単発撮りをしたためで、連続で撮影する場合には間違いなくその点が不満になるはずだ。
モデル撮影の場合にも役立つので何とか工面して買っておくかなぁ。
そうそう、今年はまだまともにもてぎではオネーサンを撮っていないのだが、今年のもてぎエンジェル。遠目に見る限りでは結構タイプである。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!
ついでに小ネタをもう一つ。
表彰式で冠スポンサーであるウィダーの広告にでてくる宇宙人の着ぐるみがいた。
何でも聞くところによると、
藤波選手の甥っ子(9才)らしい。(笑)
さぞかし、いっぱいおもちゃを買ってもらえたことだろう。
最後になるが、今回は気合いが入っていて好成績を残した藤波だが、やはりトニー・ボウのうまさは群を抜いていた。
ドギー・ランプキンなどはイマイチ生彩を欠いていた様に思えた。
ランプキン。その職人のような厳つい風体に好感を覚えるのだが、さすがにもう若手にはかなわないのかな・・・・
まだまだ頑張って欲しいところだが・・・
トライアルは一部のマニア受けしかしないのが現状であり、来年の開催も危ぶまれている。
しかし、生で見るとこれほどすごいモノはない。
未体験の人は一度、現地観戦をお薦めする。