影練 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

つい先日、ウイリー松浦新しいモトクロス&エンデューロコースを造っていることを知った。


しかも近いっ!!
いつもMXごっこをするときは川越のオフロードビレッジか、千葉県印西の凸凹ランドに行くのだが、どちらに行くにしても1時間半くらいかかる。

その点、W松の新コースは15分でいける。


先週末に久しぶりの林道走行でオフの楽しさを再認識し、来月には友人たちとモトクロスごっこをする予定もあるため、現在、何回目かのオフロード熱が再発している所だ。


このコースならばそれこそ、ちょ~地元だ。
まだ、完成していないらしいのだが、試走会を工事の合間を縫っては実施しているらしい。

むしょーに走りたくなってきた。

来月に向けて、バイクの確認もしたい。

いや、それ以前に「影練」だ。


泥遊びの欲望が押さえきれなくなり、ついに今週末に予定していた菅生での全日本モトクロス撮影を中止してしまった。

撮るより、乗れっ!!

で有る。



しかし、木、金と雨。
昨日は諸々の用事を片づける。
夕方、どんな場所が見に行くが、小型のユンボがコース整備をしているだけで誰も走っている風ではない。コースもどろどろ。

帰宅してからHPを見たら工事の関係で試走会が中止だったそうだ。


ならばと言うことで今日は朝から張り切って行ってみた。

あさ9時から走行可能と言うことなので9時ちょうどくらいに到着。

案の定、至る所が水たまりのままでかなり滑りそうだ。
しかも天気予報と違ってパラパラと雨まで降り出してきた。


それでも結構な人数が集まってきている。
マシンはと言うと、フルサイズのエンデューロマシンばかりだ。一番多いのは、KTM250EC、400、450あたり。あとは、新しいマシンではヤマハのWR。

古いエンデューロマシンも結構居る。

マシンは違えど共通しているのは、マディに向いていそうな真新しいエンデューロタイヤを履かせていること。

さすがはW松のコースに来る人たち。スプリントと言うよりはエンデューロ指向なのだろう。


ボクも走行料を支払い、マシンの準備をする。


ready


用意の早いヒトが走り出す。

ボクもガソリンを入れ、タイヤの空気圧をチェックし、フロント0.8、リア0.7として、いよいよエンジン始動。



キック

パス




キック、キック

パスパス




キックキックキック

パスパスパス






くぉのやろう~









ックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキック


パスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパス





ちっくしょー。

まったく初爆が来ない。

かれこれ1年近くほったらかしだった。
しかし、キャブのフロート室のガソリンは抜いて置いたのでその点は抜かりは無かったはずだ。

しかし、チョークを引いたり戻したり、アクセルを開けてみたりといろいろやるがまるで反応無し。



周りの人は、めちゃめちゃすべるぅ~とか良いながらも楽しそうに走り回っている。


enjoy riding01


念のため、もう一度フロート室のガソリンを捨てて、フレッシュガスを投入。

祈るような思いで・・・






キックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキック






パスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパス




ぜぇ~ぜぇ~

すでに汗だくである。

5分程度の小休止。



enjoy riding02

みんな楽しそうに走っている。


フルサイズのエンデューロマシン。最近のマシンはほとんどが4サイクルであり、セルスターターがついている。

きゅきゅ、きゅるきゅるきゅる・・・・ぶぉぉおお~ん



いともたやすく目覚めるマシンたちを横目にひたすら汗を流しながらキックを踏む。





キックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキックキック


パスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパスパス




どひー。(T_T)


しつこいようだが、周りの人は楽しそうに走っている。


enjoy riding03



走行時間は9時ー12時 1時ー4時だ。 12時から1時までは近隣への配慮でエンジン停止だそうだ。

もう、いい加減、へろへろになって心が折れかけたときにふと時計を見ると、すでに11時半を大きくまわっていた。


ううー。
すでに2時間もキックと格闘していた。


土踏まずが痛い。MXブーツを履いてキックしているにもかかわらず、だ。どれほどキックしたか、想像がつくだろう。


素手のままでグリップを握ってキックしていたので、ふと気づくと左手にマメができていてすでにつぶれていた。


mame




明らかに初爆が無いので普通ならスパークプラグを交換するしかないだろう。
しかし、今日はご近所と言うことで完全になめていた。

ろくな工具も持っていかなかったし、当然、スペアのプラグなんて持っているはずもない。

しかし、このまますごすごと帰るのも悔しい。

そこで隣のスペースにいた人にマシンなどを見ていてくれるようにお願いして、自宅に戻り、工具一式を持ってきた。スペアのプラグは自宅にもないが、プラグチェックをするために専用工具のプラグレンチも忘れずに持ち、再びコースへ。



シートを外し、エアクリーナーに異常がないことを目視チェックしつつ、シュラウドは外してタンクを固定しているボルトを抜く。

燃料コックオフにしてから、キャブに行く燃料ホースを外し、タンクを取り去る。

CRF150R2は生粋のモトクロッサーだ。点火コイルとプラグキャップは一体式を採用している。プラグonコイルってやつだ。
ここのカプラーを外し、キャップを取る。
専用工具のプラグレンチを使って、プラグを抜き取る。



プラグを見ると、きれいとは言い難いがかぶっているようには見えない。


プラグをプラグキャップに装着し、カプラをつないで、側方電極をエンジンに押しつけてアースを取りつつ、空キックをしてみる。

んんんん・・・????

いくら明るいとはいえ、火花がほとんど見えない。

自分ではよく見えないので隣に人にお願いして、火花をよく見てもらう。


するとかぼそ~い線香花火のような火花しか飛んでいないことが判明。

こうなるとプラグ交換しかないが、そんなモン持っていない。


そこでちょうどお昼休み時間で休憩しているそこら中の人に声をかけ、合うサイズのスペアプラグを持っていないか聞いてみる。

幸い、互換性のあるイリジウムプラグを持っている人が居たので譲ってもらうことに。

普通なら2千円程度のプラグだが、困ったときに現地価格と言うことで2.5kほど支払って譲ってもらった。


plugs


祈るような思いでプラグをつけてくみ上げていくと、ちょうど午後1時。
エンジンスタートOKの時間だ。



これまた祈るような思いでキックを踏む。

隣のスペースで朝からもボクの七転八倒を見ていた人たちも固唾をのんで見守っている。




カシュ


ばるる・プス



おおーっ!!初爆が来た。

これなら大丈夫と自信を持って数回キックするとようやく我がCRFが1年の眠りから目覚めてくれた。


ぜいぜい言いながらもブレストガードを装着し、ヘルメットをかぶる。ネックガードも初めてつけてみる。(今年の春に買ったきり使うチャンスが無かったのだ。)

いざ、コースへ・・・・・


しかし、このバイク、暖気特性があまり良くない。
完全に暖まってしまえばいいのだが、中途半端だとすぐにパスエンストが出る。しかもそのあとはしばらくぐずってエンジンがかからなくなるのだ。

車から100mほど走ったところでエンジン停止。
そこからまたエンジンがむずがり、かからない。

仕方なく、車まで押して戻り、心と体力とバイクの回復?を待つ。
なぜだが、少し時間をおくとかかることが多いのだ。


しかし、午前中のキックですっかりボクの体力は消耗している。
結局、2時過ぎまで休憩してから再始動。

今度はかかった。

エンジンを止めないようにエンジンをあおったまま、コースの入り口まで走行し、エンジンを完全に暖機する。


まずは、体慣らしでフラットスペースで定常円に近い走行。
しかし、あっと思うまもなく、リアが滑る。ぼてゴケ。

タイヤが前後とも全くグリップしない。


中級向けのショートコースに入ってみる。すでにぐちゃぐちゃのわだちが至る所に出来ており、グリップしないタイヤではマシンが常に真横を向きたがる。


上りが轍だらけでぐちゃぐちゃのところでフロントがはじかれて山の頂点でコースアウト。
コースの右側の斜面を転げ落ちる。

中途半端にマシンが止まったので体が追い越して谷側に落ち、その上にマシンが被さってくる。

負けてなるものか・・・・

とっさにハンドルとステップを踏ん張る。
斜面に背中をつけ、マシンを両手両足で逆さまに持ち上げているような感じだ。

そのまま、横向きの巴投げ?の一回転しようとしたが、マシンはハンドル側を斜面の下に向けたままでボクの上に落ちてきた。

何とか逃げ出そうとするが、ハンドルとシュラウドにジャージが引っかかり、完全に下敷きに・・・・


幸い、軽いマシンだ。何とか押しのけてバイクの下からはい出す。


今更あわてても仕方ないのでしばらくコースサイドで呼吸を整えてからエンジンをかける。マシンを押して、足場の良いところに移動してから再始動を試みたのは言うまでもない。

幸い、何とかコースに復帰できた。

しかし、あまりのグリップの低さにいったん戻り、更にタイヤのエア圧を下げる。フロント0.5、リア0.4だ。ノーマルチューブなのでビードストッパーがあるとは言え、このくらいが限度だろう。



懲りずに再び、コースへ。

今度はヤバイラインはわかっているので比較的無難なラインで走ってみる。

うん、まあまあいける。

しかし、少しペースをあげようとスタンディングで走りはじめたとたんに右膝の裏に痛みが・・・・

それにステップを踏む右足の土踏まずも痛い。


午前中の影響だ。
残りの体力も考えて、フラットスペースで少しだけぐるぐると滑る感覚を思い出しつつ、走行して、結局、今日は無理せず、終了とした。


after


いやいや、やっぱり角の丸くなったミディアム・ハードタイヤマディ・コンディションを走るのはボクの腕では厳しい。とてもではないが、楽しめるところまではいけなさそうだ。



次回までにタイヤとスペアプラグの購入を心に誓いつつ、帰り支度をした木馬であった。



帰宅後、落ち着くと体のあちこちが筋肉痛だったり、打ち身があったりとぼろぼろだ。やっぱり、たまに引っ張り出していきなりというのは無理だな・・・



幸い、ご近所に手軽に走りにいける場所が出来たので、もう少し、影連をすることにしようっと。(^_^)v