ツーリング | 木馬の四方山ばなし

木馬の四方山ばなし

趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

この週末は久しぶりにオンロードツーリングに出かけてきた。


夏の終わりに、それぞれの北海道ツーリングの話で、後輩のドリーと盛り上がり、久しぶりに一緒に走るか・・・?ということで始まった企画である。


・・・とはいえ、目的地もルートも宿もすべてドリーちゃんにお任せである。

出発前においらがちゃんと知っていたのは


宿は富山らしい
集合はAM10:00八ヶ岳PA


という2点だけだ。
最近、はとバスなどで人気の「ミステリーツアー」の様なものだ。(笑)


集合場所まではうちから200km近くある。
しかし、高速を連んで走っても疲れるだけだから、降りるICの最寄りで集合ということにしたのだ。


土日の1泊2日の予定だ。しかし、世間は土日月の3連休だ。
道が混まないわけはない。ある意味、渋滞は覚悟の上の日程だ。



あいにくの雨交じりだったが、渋滞を避けるためにかなり余裕を持って出発した。
途中、予想通りのろのろ区間が続いたが時間が早いこともあり、ひどい渋滞には遭わずにすんだ。


初狩PAで朝ご飯。
黒ごま坦々麺というのが名物なのか、宣伝ののぼりがたくさんあった。
せっかくだからということで食べてみた・・・・


20081011082517.jpg

・・・・たぶん、もう食べない。(笑)
いや、まずいわけではないが、黒ごまの味しかしないのがイマイチ。
これならふつうのおそばでも食べた方がいい。


9時半頃には無事合流し、まったり休憩。


PA

10時をかなりすぎてから出発。


諏訪南ICで中央道に別れを告げ、R152で南下する。

この道は昨年の7月に飯田市まで行った時に通ったルートだ。
水谷章人氏の写真展を見に行った時だ。
そういえば、覆面に捕まったのもそのときだ。初狩PAで切符を切られたっけ・・・・

走りながら、昨年の出来事を思い出す。


30~40分くらい走ると高遠に入る。

ここで少し早いが昼ご飯にする。


massya

http://massya.com/



「高遠そば」
soba
1200円也



初めて高遠そばを食べた。
しゃもじで出てくる「焼きみそ」を付け汁に溶いてざるそばを食べるのだ。

miso

味は悪くない。
しかし、飛び上がるほどうまいわけでもない。
ふ~んって感じ。大根おろしを入れすぎると大根の味が一人勝ちしてしまうので程々にした方がいい。
うちでそばを食べる時にたまに目先を変えて真似てみるにはいいかもしれない。
今度やってみよう。



本当は伊那でローメンというものを食べるつもりだったらしいが、ちょうど高遠そばの店があく時間だったのとのろのろの車でちょっと退屈だったので早めのお昼にしたようだ。

ちなみにローメンというのも食べたことはないので次回はチャレンジしてみよう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3



早めの昼ご飯を終えたらまた走り出す。

権兵衛トンネルというのは比較的新しいトンネルだが、伊那と木曽福島を結ぶショートカットルートだ。

昼ご飯の後は雨もすっかり上がり、時折雲がかかるものの晴れと言っていいお天気になってきた。


しかし、少し標高の高いところに行くと結構寒い。
道路沿いの至る所に電光表示の温度計があるのだが、この日見た最低気温は13℃だった。



Tシャツの上にゴアテックスのジャケットを羽織っただけではふるえが来る。
たまらずにゴア・ウインドストッパーという薄手のインナーを着込む。

これ以上着るものは持っていないので、これで耐えられなければ、後はカッパを着るしかない。(笑)

幸い、ホカホカとは言わないまでも、耐えられるレベルなのでそのまま走り続ける。
今回引っ張り出した「岩星号」についているグリップヒーターのおかげといってもいい。


岩星号

正式名称 BMW R1150Rロックスター


このバイクを愛しながらも若くして逝ってしまった友人の形見だ。
たまには山道を走られてやろうと思い、今回はこれに乗ってきた。


しかし、とちゅう、くるま1台分の幅しかないような3桁県道の山道では少々後悔した。

何しろ、下界とちがって山の上は紅葉が始まっており、人も車もろくに通らない県道では一面に落ち葉が敷き詰められていて、しかも、今朝までの雨でしっとりとぬれているのだ。


michi
この写真のコンディションはまだまだ序の口だった。このあと・・・・



おまけに落ち葉のしたもきちんとした舗装路ではなく、簡易舗装。
だから、そこら中に小石が転がっているし、濡れ落ち葉は滑るし・・・・
ひどいところでは道の真ん中に「苔」まで生えている。

見るからに滑りそうだ。


さすがに「ON乗り」だとフロントを救われた時に一発でいってしまうので、リーンアウト気味で滑りに対処できる乗り方に変える。
とはいえ、とにかく滑らせないように慎重に走る方が先決だ。


いやいや道幅は狭いし、縁石があるだけで後は崖だし、山側も側溝が落ち葉にカモフラージュされているので油断がならない。
かなり神経使ったね。思わず、泣きが入りそうだったよ。(笑)


山を越えてしまえば、あとは川沿いを富山市までの街道筋のルートだ。
この辺まで来ると街道筋の休憩スポットに入るのも楽しみだ。


あまり来たことのない土地だけに土産物コーナーを眺めているだけでも楽しい。

謎のみやげ「さるぼぼ」(笑)

sarubobo
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%82%8B%E3%81%BC%E3%81%BC



何でも猿の赤ちゃんのことらしいが、これのキーホルダーがいろいろあり、無病息災、交通安全、恋愛成就と文字通り万能のお守りなのには笑った。


おわら風の盆というのもこのあたりのお祭りであることを初めて知った。
一度撮影してみたいお祭りではある。


おふざけ系のご当地みやげではなぜかいろんなキューピーちゃんが有った。
このあたりにゆかりがあるんだっけ?>キューピーちゃん


赤カブ・キューピー
お団子・キューピー


いろいろある。
中でも笑ってしまったのはこれだ。

kyuppy

飛騨牛ステーキ肉・キューピーちゃんだ。(笑)




だんだん日が傾くと平地といえども寒さが応える。


bikes

multi

この後は今日の宿のある富山駅近くまでは、リエゾン(移動)区間だ。
街道筋を車の流れに乗って淡々と走る。



午後5時半頃、宿に到着。

風呂に入り、暖まったところでドリーと二人でメシ&ビールを求めてふらふらと歩き出す。

こういう時は一人だとあまり店に入る気もなくすのだが、仲間がいると楽しい。
店でもいろんなものを頼んで楽しむことができる。


近くにある居酒屋に入ろうとした。
まだ7時前だが、お客でにぎわっていてわかいオネーサンの店員さんがきびきび働いている。
しかし、予約でいっぱいとのこと。
残念。


ふと斜め向かいの一見、割烹か小料理屋風の店をのぞくと空いている。

高いか不味いかどっちかかなーなんて言いながらも、その周りの店はイマイチな感じなこともあり、やはり魚介類が食べたいと言うことでその店に入った。



店のなまえは「わさび」
http://ana.dynalink.co.jp/gourmet/shousai.php?code=58427


中に入ってメニューを見た感じでは寿司屋系の店のようだ。お値段は少し高めかな・・・・


とりあえず、枝豆。


edamame

季節はずれのはずだが、うまい。



お造りの盛り合わせもなかなか

sasimi



しかし、絶品はこれ。

ヒラマサのお造り

hiramasa

ぷりぷりの食感と味のぎゅっと詰まった感じが、最高。刺身の盛り合わせも充分うまいのだが、平政を食べてしまうとワンランク落ちるように感じるから不思議だ。


それに店名にあるようにわさびがいい。
しょうゆにすっと溶ける感じで風味もいい。



適当に入った割には「あたり」だったかもしれない。


お約束の揚げ出し豆腐もうまい。衣も出汁もいい


tofu



ドリーと二人でビールや酒を飲みながらうまいものを堪能しているうちに、だんだん混んできた。
7時前に入った時にはがらがらだったのが、9時前には満席だ。

しかし、テーブル席に座るお客を見ていると、どうみても同伴出勤する前のおねーさんとお客という感じのカップル?が多い。
出勤前?の腹ごしらえというところなのだろう。



ぼくらもたいがい飲み食いしたので、そろそろ仕上げることにした。
仕上げはあぶりサンマのにぎり寿司
susi

二貫で400円というから結構な値段だ。


しかし、うまいっ!!
脂が乗っていて口の中でとろける様だ。


二人でさんざん飲み食いして約1万円。
まあ、安くはないが、おいしかったのでOKというところか。



二日目の朝。

まったりと朝飯を食べ、さらにまったりとして出発は9時。


densha

今日はとりあえず、立山ルートを目指し、「称名の滝」という有名な滝があるというので行こうかと思ったが、目的地の遥か手前で車の列。

滝のところで行き止まりの道なので、ここにいる人の目的地は皆同じである。


こんなのを待つことに意味はないので、二人で顔を見合わせて、あうんの呼吸で引き返すことで一致。

有峰林道を南下して、有峰湖へ。


lake

周辺は結構、紅葉が始まっていた。見頃まであと少し。


yama01

休憩の後はダム湖の西岸を回る道を南下。
湖岸に近いところはずっと紅葉が進んでおり、結構見頃である。


yama02

昨日の雨の後、今朝はかなり冷え込んだので一気に紅葉が進んだのかもしれない。


yama03


乗鞍の山頂の気温はマイナス2℃と料金所の入り口に書いてあった。


その後、平湯温泉を抜けて上高地を通過するルートをとるが、これが大失敗。

乗鞍周辺もかなり車が多かったが、上高地周辺に至っては大渋滞だ。

それでも富山側からの混み具合はまだましなのでロスタイムは有ったものの何とか通過する。


通過し終えた頃はすでにお昼をとっくに過ぎていたが、松本方面から上ってくるマイカー、バイク、タクシー、観光バスはものすごい数であの連中が上高地のあたりにたどり着けるのは夕方になったことだろう。


ぼくらのルートも車がかなりいたが、途中梓湖の所から脇道へ。


しかし、寒い。


11deg


松本へ向かうR158をはずれて、木祖方面に南下した。
こちらはさすがに快適。気持ちよくワインディングを走っていく。


このロックスターというバイク、間違ってもコーナーがどうのこうのというバイクではない。
ダブルウィッシュボーンの様なリンク式サスは独特でかなり違和感がある。
コーナーリング中に段差があるとキャスターアクションでハンドルが切れ込む癖がある点がボク的には一番やっかいだ。
しかし、土曜からいろんな山道を走ってきたおかげで少しずつこのバイクとのつきあい方がわかってきた。

今時の大型バイクは皆そうだが、太いタイヤのバイクを曲げるためには内側加重は欠かせない。
大げさなハングオンはしないまでもお尻の内側のほっぺに加重する。
ただし、上体までイン側に入れると路面からの反動で車体がおつりをもらった時に対処できないので頭のイチはステムパイプの延長線上にキープ。
このとき、内側の手はグリップを押すようにして、ステアリングが切れ込みたがるのを押さえる。


言葉にするとたいそうなことを行っているようだが、たいしたペースで走っているわけではない。
ボクの走行速度なんてたかがしれている。
しかし、より安全に、安心感のある走りのためのイメージだ。速く走るための乗り方ではない。


意外に肩や腕に力が入る。それにステップを踏ん張るので脚、特に太股の筋肉への負荷がちょっと高い。
でも、こうしてこの
癖のあるでかくて重いバイクをねじ伏せるのはある意味、自虐的な楽しみと喜びがある。(爆)



今回は3連休の前半二日間の日程でのツーリングだ。
多くのバイクを見かけたが、ハーレーが多い。それに若いライダーはほとんど見かけない。
バイクはもはや若者の乗り物ではなく、オヤジたちのものらしい。(苦笑)



夕方の5時前に諏訪南ICにたどり着き、中央道へ。
あとはリエゾン(移動)区間だ。


そう思ったのもつかの間、笹子トンネルで事故った馬鹿がいたらしく、勝沼から渋滞とある。

それでもドリーと二人で途中給油だけすませて、帰路を急ぐ。
ETC割引を最大限に活用しようと、勝沼インターで一度降りる。
しかし、笹子トンネルでの事故渋滞が勝沼ICの入り口まで続いていた。


これでは・・・ということで、高速でのすり抜けよりも空いているワインディングを選択し、勝沼から塩山へ抜け、いざ、真っ暗な柳沢峠へ突入。

しかし、まったく外灯がないのでヘッドライトが照らす範囲がすべての世界である。
右に左に切り返しながらも時折先が見通せず、だんだんとペースが落ちる。


ボクのバイクの方がハイビームが明るいので前に出てやろうかと思ったが、やっぱり後ろの方が楽チンなので黙って付いていくことにした。(笑)



後ろからヘッドライトが切り裂く闇夜を見ていて、ふと思い出してしまった。


映画「私をスキーに連れてって」のクライマックス。


志賀高原・渋峠から万座温泉までのツアーコースを真っ暗闇の中、背中に背負った特性のライトの光だけを頼りに、ひたすら滑走を続ける原田知世と三上博。


映画の中の布施博のせりふ。

「乗りかかった船だ。ナイター、もう一本行こうぜ。」


そんなことを考えながら、走っていた。(笑)



やがて、奥多摩をすぎ、青梅界隈で圏央道を目指す。


インターの手前のコンビニで最後の休憩をした際に、ドリーちゃんが一言。

原田知世の気持ちがよくわかった。


わははは。さすがかわいい後輩ちゃん。思考回路がおいらと同じらしい。(爆)


勝沼ICで中央道を降りてからたっぷり2時間が過ぎていた。

さすがに夜間の峠道は走っていて楽しいものではないが、それなりのペースで移動はできたのでまあ、よしというところか。
ただし、日が暮れると本当に寒い。道路沿いの温度計が10℃を指しているところもあった。
グリップヒーターは全開だったことは言うまでもない。



ここまで来ると圏央道はもちろん、中央道の渋滞も解消していたので順調に家まで帰り着いたとさ・・・・



二日間で約1000kmを走破した激走ツーリング。


重いバイクを振り回して?走ったこともあり、腰が痛い。(笑)


ま、でも来週のアフリカ象での林道ツーリングに向けて「体はできた」って感じかな。(爆)



来週も楽しみだ。
晴れるといいなぁ~