岡山の駅前の宿からサーキットまでは約1時間かかる。
夕べは総勢6名で「広島風お好み焼き」で盛り上がった。
最後はお店の人にやんわりと「そろそろ閉めるよ」という意味で
もう貸しきり状態ですから・・・
といわれ、仕舞いには力ずくで終わりの雰囲気にするための「ピオーネ」をサービスで出されてしまっては退散しないわけには行かない。(爆)
余ったお酒を持って部屋でもうひとしきり飲むが、さすが疲れが出たのか、撃沈するもの、約2名。
ボクもたいがい酔っぱらったので23時にはお開きとした。
ちなみに晩ご飯の時には大人払いをしようと思って万札をぽっけにいれて行ったのだが、結局、お値段が安すぎたので、とりあえず、これ出しとくよ・・・ってな訳にもいかず、細かいのがなかったのでまとめてボクが支払った。
で~も、よくよく考えたら、大人払いどころか、おいらほとんど払ってなかったよ。
ごめんよ>みんな。
酔っぱらってたんで、全く気づかなかったよ。次はおいらがおごって・・・・もごもご・・・
(おごってやると自信を持って言い切れないあたりが、我ながら小粒なのである。)
夕べは寝不足に加えて、お酒もたっぷり飲んだのでゆっくり寝ていたいところだが、朝一の走行から見たい&撮りたいので、ホテルのロビーに6時半集合で出発。
7時40分頃には無事到着。
しかし、サーキットに着く少し前から雨が落ち始めていた。
雨対策でレンズカバーやポンチョを用意して撮影ポイントへ急ぐ。
午前中はダブルヘアピンで撮影することにして、そそくさと急ぐ。
しかし、寒い。
雨も予報ではお昼からという話だったが、結局、朝一から降り始め、どんどん本降りになってきた。
まったく、誰のせいなんだか・・・・(笑)
雨の中、ふと振り返ると数メートル向こうには京都のO塚さん、そして岡山のF田さんも現れた。
3人いるとインターバルの時間も気が紛れる。
それにトイレに行く間に機材を見ていてもらえる。
長玉を構えるとどうしても腕を伸ばす、あるいはあげた姿勢になるので、手元や袖口に当たった雨粒が腕を伝って、肘や脇の下をぬらす。
そしてシャツ全体をしっとりとさせて体温と気力を奪っていく。
幸い、薄いウインドブレーカーだけは車から持ってきていたのでTシャツの上にそれを羽織り、がたがた震えながらも何とか我慢する。
結構なしぶきが上がるようになってきたので、早めのシャッター速度での撮影も試してみる。
撮った時の手応えとしては悪くはなかったが、いかんせんまだ、肝心の画像をきちんとチェックしていない。
さっと見た感じではボクがイメージしたものとはほど遠い「あがり」だ。
とほほ。
修行致します。
速いシャッター速度だと手ぶれや被写体ぶれを起こす可能性は低い。その分、構図に集中できる。
スローシャッターだとブレを止めるためにきちんとレンズを降ることに神経がいってしまい、露出や構図のことを忘れてしまうことが多いが、速めのシャッター速度ならいくらかは心にも余裕が生まれる。
もっとも気を抜きすぎるとその速度でもブラしてしまうことがあるのでその点は要注意だ。
今後もいろいろな撮り方を試して、自分の引き出しを増やしていくことにしよう。
GP125クラスでは菊池が優勝で年間チャンピオンを確定した。
オヤジ仲間としては心から祝福してあげたい。
ウイニングラップでの菊池を撮ろうと待っていたら、ポールスタートながら残念ながら、2位フィニッシュした徳留まさきが先に来て、目の前でバーンアウトをやり出した。
まあ、勝てなかった悔しさもあったのだろう。
しかし、そのタイヤスモークが立ちこめているうちに菊池がFCCフラッグを持って走ってきてしまったので、せっかくのチャンピオンの姿がすっかりしらっちゃけてしまった。
徳留ぇ~。頼むぜ、おい。
しかし、朝イチから撮り始め、お昼前のJSBレース1までがんばったもののどうにも寒くて仕方ないので、ピットウォークの時間をきっかけにその場を離れる。
しばしピットウォークでオネーサンたちに凍えた心を温めてもらう。(^_^)v
ピットウォークはなぜかたっぷり1時間もある。
さすがに30分もいれば充分なので車に戻ってエンジンをかけて暖まる。
ついでにテキ屋の店で焼きぞばと牛串を買ってきて昼飯にする。
あ”~
なんて暖かいんだ。
それに普段ならまずいと思うようなクタクタの焼きそばや脂身だらけの牛肉もうまいと思えるから不思議だ。
ひとしきり、暖まると気力も戻ってくる。
わずかではあるが・・・(倒置法)
しかし、カバンを背負ったままでずっと撮影していたので左肩がぱんぱんに張っている。
普段ならウエストベルトのついたカメラバッグで持ち歩くのだが、今回は飛行機での移動のしやすさを優先して、ふつうのショルダーバッグを選んだので左肩にだけ負担がかかる。
かといって地面においてしまうとぬれてしまう。
そんな状況なので、午後は70-200mmレンズにテレコンをつけて撮れる範囲で撮ることにした。
まずは、70-200に2倍テレコンを装着・・・・
んんん・・・???
あらま、このレンズ、1.4倍テレコンはつくけど2倍のはつけられないんだ。
・・・・今更のように気づいたよ。
2倍がつけられれば、70-200F2.8が、140-400F5.6となるので、ちょっと暗めではあるが、焦点距離的には結構OKなゾーンになる。
しかし、1.4倍テレコンではちょっと物足りない。
だが、そうは言っても今更600mmを担いで雨の中に出ていくほど気力は回復していない。
今回は100-400mmのレンズは持ってこなかった。
んでもって結局はあるもので我慢ということで70-200、1.4倍テレコンの組み合わせにして、カバンも車において空身で出かけることにした。
しかし、半日冷たい雨の中にいて、急に車の中で暖めたものだから、レンズからミラーから全部曇ってしまった。
とにかく寒くて、暖をとることにばかり気をとられていたのが敗因だ。
シマッタぁ~!!大失敗っ!!
ま、でも、ミクロテックのクロスで水滴を拭き取り、ハンドブロアーで吹いてやるとあらかた曇りは解消。
あとはハンディタイプのレンズペンで少し磨いてやれば、何とかOKレベルまで回復したので、再びポンチョを着込んで雨の中に出ていく。
午後はショートレンジということでどこで撮ろうか考えながら、とりあえず、1コーナーへ向かう。
1コーナーの正面でとれる場所があり、あまり人もいなかったので、ST600の決勝レース中の光景を引き気味のカットで数カット撮ってみる。
そのあとはダブルヘアピンの1個目の内側に行き、金網越しに撮影する。
昨日は600mmだったので進入~クリッピングをねらい、それでもバストショットもしくは上半身のカットになってしまっていたが、今日は短い焦点距離のため、同じコーナーの立ち上がり側にへばりついて撮る。
こちら側だと意外に距離が近いので、いくらかましな感じ。
それでも、欲を言えば、もう少し長さがほしい。400mmくらいがベストか。
それでも外側のフェンスが白青に塗り分けてあるのでそこそこの流し方をすれば背景処理もまあ、許せる範囲になる。
結局、その後、JSBレース2の途中までここで撮影。
後半はパイパーコーナーのスタンドに行き、上からの撮り下ろし。
中須賀のチャンピオンフラッグを撮る。
イマイチ締まらない決め方だったけど、チャンピオンという事実が大事だ。
来年もがんばれよ~。
最後のGP250レースも5ラップだけ・・・と決めて、また、ヘアピン内側。
その後はパドックに戻り、1コーナーの激感エリアで3ラップほど撮り、撮影終了。
レースの実況を聞きながら2コーナー外に止めてある車に戻り、帰り支度。
レンズは空港に着くまではしまわず、走りながらエアコンで乾かすために、固定。
靴の中もグチョッグチョなので、靴は脱いで助手席、足下の吹き出し口へ。
靴下は脱いで素足で運転開始。
ちょうどレース終了の場内放送を聞き終えた頃に出発準備OK。
あとはさっさと空港を目指して走るだけ。
エアコンをがんがん入れてぬれた体や靴、カメラ、レンズ、カッパなどを乾かしつつ、走る。
大体予定通りに空港に着き、車を返却し、チェックイン。
定刻よりも15分遅れのフライトだったが天気が悪い割には特に揺れることもなく、無事、羽田着。
やっぱ飛行機は楽だわ。
早割なら新幹線よりもむしろやすいし。
ってなわけで、全日本ロードレース最終戦が終わったのであった。
ちゃんちゃん・・・
おまけ・・・・
ピットウォークの時に安田選手に声をかけてみた。
金髪をつんつんにしてサングラスをかけているのでちょっと中村獅童みたいに見えるので、
君は中村獅童に似ているね・・
すると、
ええ、よく言われるんですよ。ほかにはスガシカオとか・・・
あっそう。イケテルヨ。ガンバッテネ。
走りはそんなに嫌いじゃなかったが、安田が嫌いになった。(爆)