久々の生・・・・(Fポンともてぎトライアルの写真公開中~) | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

昨日は初めてトライアルの世界グランプリを見に(撮りに)行って来た。


トライアルを生で見るのは20年ぶりくらいだ。

今はもうダムの底に沈んでいる宮ヶ瀬と言うところで行われた全日本トライアルを見たのが最初で最後だった。

世界グランプリではエディ・ルジャーンが、全日本では山本昌也がそれぞれ(たしか)5連覇していた時代だ。

エアターンをするだけですごいと言っていた時代。インドアトライアルが始まった頃のことである。


あの時は見ていて完全に飽きてしまい、それ以来トライアルを見ようと言う気にはならなかった。

しかし、しばらく前からもてぎで世界グランプリをやるようになったので、一度世界レベルの走りを見てみたいと思うようになった。
かつてとはマシンも大きく代わり、テクニックも飛躍的な進歩を遂げている。


昨年、もてぎに見に行くつもりだったが、予定が合わず行けずじまい。代わりと言ってはなんだが、トップ選手の走りを収録したDVDを買った。かつてとは比べものにならないテクニックの進歩に目を見張った。


そして俄然、見に行く気になっていたのだ。



昨日はあいにくの雨。
林の急斜面を使うセクションなどは歩いて昇るにも
両手両足を使わないと上れないほど、ぬたぬた、どろどろのつるつるだ。


muddy01

案の定、ユースクラスはみな斜面の上り口でスタックして減点5をもらっていた。

muddy02

ボク自身だって、カメラを2台抱えて撮影ポイントまで昇るだけでも一苦労。

昇るのも下るのも選手と同様にきちんとラインを読まないと滑落しそうだった。


そして少しでも足を滑らすと滑落しそうな中で、何とか踏ん張れるポジションを探しての撮影だったので、選手と同じくらい・・・・、いや、それ以上に真剣だ。


寒いはずの天候の中、汗だくだった。(笑)


しかし、さすがにトップランカーは難なく昇っていく。


ちなみに林の斜面だけでなくロックセクションも雨で濡れてつるつるだ。


岩盤のセクションなど落ちたら、かなりやばい感じ。少なくともボクは絶対にバイクで昇ろうなんて思わない。(笑)



今回、トライアルを初めて撮影するに当たり、(雨と言うこともあったので)雨具とスパイク付きの長靴を準備し、カメラにもあらかじめレンズをセットしてビニール袋で雨対策もしておいた。
レンズは24-70F2.8と70-200F2.8をそれぞれつけておいた。天候もあるので現場でのレンズ交換はしないつもりで臨んだ。
林の中などはかなり暗いことが予想されたが、
マナーとしてストロボはまずかろうと思い、用意しなかった。

しかし、これは失敗だった。
アマチュアはもちろん、プロのメディア連中も当たり前のようにストロボをがんがん使っている。

ライダーの視線に光が入る正面だけはさすがに避けていたが、かなりの至近距離から強烈な光を浴びせている。

これが当たり前だとライダーも慣れているのだろうか? ボク的にはちょっと選手の集中力をそいでしまいそうなので見ていて気になったが・・・・



ボクはと言えば、あまりの暗さにシャッター速度が稼げず、ISO1250とか1600でしのぐのが精一杯。それでも1/125位までしか稼げないので、速い動きを切り取ることは出来なかった。orz


今回、見ていて不思議に思ったこと。

多くのライダーやマインダー(サポート役)がヘルメットの後ろに「垂れ」をつけているので何かと思ったが、見ているウチに理解した。



rein guard


トライアルマシンのポジションと後頭部の比較的浅い、トライアル用のヘルメットでは雨水がつたって首筋に入るのを嫌っているのだ。
低い気温の中で背中から水が入ると体も冷えるし、何よりも集中力を維持できなくなるのだろう。


ちなみにボクが名前を知っているトップランカーたち。

taga

ラガ選手。今回は2位だった。



昨年度チャンピオンのトニー・ボー選手
baw


そしてなんと言っても唯一、世界で戦っている日本人。昨年度ランキング3位の藤波選手。
fujinami



今年は昨年よりもセクションの難易度があがっている上にこの雨だ。最終的に優勝したボー選手でさえ減点は2LAPトータルの減点が71点という難易度の高さだった。しかし、それでも2位のラガには20点以上の差を付けるあたり、さすがだ。


残念ながら藤波はラガに5点差の3位に終わったが、それでも見応えのある試合だった。

圧巻はなんと言っても降雨の中のぬれた絶壁。
垂直の岩盤の高さは3mは有るだろう。手前の部分を入れたら5m位か?

コースを下見中のボー選手の体と比べるとわかると思う。


wall



さすがにこの壁を昇ったのはボクが見ていた範囲では、ボー選手と藤波選手だけだったが・・・・


climb


今回がトライアル初撮影と言うことで勝手がわからなかったが、何度も見に来ている友人が同行してくれたので見所のセクションを効率良く回れたように思う。感謝感謝。


撮るための勝手もだいたいわかったので来年こそ、もうちっとマシなカットが撮れるだろう。

来年は何はなくともストロボは用意しよう。欲を言えば、防水対応モデルになった580EX2を来年までには購入したいものだ。




あまりろくなものはないが、昨日撮った写真をボクのHP公開した。


正直なところ、作品と呼ぶにはおこがましいレベルである。
まあ、来年に向けて、今年の習作を保存したと言った方がいいかもしれない。とほほ。


おっと、それから先週、同じくツインリンクもてぎで撮った、フォーミュラ・ニッポン第3戦の写真も掲載した。


http://www.ne.jp/asahi/mokuba/red/index.html



ご用とお急ぎでない方は寄ってみて欲しい。


PS:今、昨年のもてぎでのトライアル世界選手権のDVDを見ているところだ。なるほど、一度現地に足を運ぶといろんなものが見えてくるから不思議だ。