初めてのスキーはスワロウのセットスキーだった。
当時、転倒時にもっとも安全に開放すると言われていたマーカーのM4というビンディングをつけた。
今のようにストッパーではなく、ひもの流れ止めの時代である。
しかも、装着も面倒だが、転倒するとヒールピースがバラバラ?になるので、転倒後の復帰に時間がかかり、あまり良い想い出はない。
友人が持っていたステップインのビンディングが羨ましかったものである。
次の板は学生の時に友人から買ったお古のカザマである。
これにはステップインのビンディングついていて、ずいぶん嬉しかった記憶がある。
この板はエアフローシステムとか言って、ショベル部に穴が空いていて、ここを通った風がトップを押さえ込み、板を安定させるというふれ込みだった。(ほんとかよ)
その後、社会人になってお金を貯めて買ったのが、憧れていた小賀坂ユニティ3(190cm)。
その後は、スキーNOWに出てくる海和俊宏に憧れ、ロシニョールがしばらく続く。
4S(200cm)、4G(205cm)、7S(200cm)を履いた。
このロシニョールが初めて「センター溝」のない板だった。
昔の板は直進安定性を出すためにソールの真ん中に溝があったんだが、知らない人も多いだろうなぁ。
小賀坂は丸溝でカザマは角溝だった。
センター溝専用のスクレーパーは今でも持っているが、もう出番はない。
その次が、サロモンが出したスキー。キャップ構造というのも珍しかった。しかし、(特に初期のモデルは)かさかさした乗り味があまり好きになれなかった記憶がある。ウエハースを思わせるようなフィーリングだったのだ。
2S(200cm相当)、1S(205cm相当)。
競技に興味を持ち始めてから、買ったのが、
フィッシャー・ワールドカップスラローム・バキュームテクニック(195cm)
フィッシャー・レボリューション(200cm)
の2本だ。
SL用の板が195cmという時代だ。
GS用のレボリューションは、いわゆるカービングスキーのハシリで、当時はその形状から「しゃもじ」と呼ばれていた。
このころのレーシングシーンではスキーにプレートをつけはじめた頃であり、市販モデルにもぼちぼちとプレート付が出始めた頃だった。
プレート付で売り始めた市販モデルはおそらく、このレボが最初だったのではないだろうか?
この後しばらくブランクがあり、再開後、すぐに後輩からふんだくったのが、
99-00モデルのサロモン3S(176cm)
このころは完全にカービングスキーが常識となっており、スキーの性能や長さの標準が完全に変化していた。
当時はスラローム用として売っていたモデルだが、適度に軟らかく、フリーをするのに都合が良かった。
この板は今でもシーズンはじめと終わりのお遊び用として持っている。
今となっては競技用に使うのは無理があるが。
そしてスキーに復帰したあと、本格的な競技用として買ったのが、
エランGS(181cm)、SLX(165cm)
それぞれ、良い板だったが2年と履かない内に会社のスキー部の後輩にふんだくられてしまった。(T_T)
その後、
ノルディカ・ドーベルマンGSR(186cm)
ノルディカ・ドーベルマンSLR(165cm)
を購入。これらは今でも現役で使っている。特にGSRはお気に入り。
昨年買ったのは、
HART GS 190cm
HART SL 165cm
である。
SLは良いが、GSは何とも評価しづらい。フィーリングは良いのだが今ひとつタイムが出ない・・・・???
乗り方が良くないのか・・・???
そして、今年はさすがにブーツにお金がかかりすぎたので板は見送った。(^^;)
ま、正直、板なんてある程度以上のものなら、何でも一緒だという気分になっているせいもある。(苦笑)
最後に、ごく最近知ったニュースをひとつ。
今年のワールドカップ選手が使っているフィッシャーの板にはかつてのカザマの板のように穴が開いているらしい。
それもどでかい穴が・・・
どんな理屈でどんな効用があるのかは、まだノーインフォメーションである。