無事に入手できた「足」
スイス製Monostat一脚、の石突きである。
1個、2000円だ。
しかし、ベアリングを内蔵し、大型のゴムのひづめタイプの石突きはモノスタットの要となる部分である。
その部分がたったの2千円とはやけに安いな・・・とは思っていた。だってモノスタット一脚を買うとどのタイプでも2万円はするからだ。
しかし、送られてきた現物を見て納得。
ボクは、右の完成品にあるようにパイプへ差し込む部分もついてくるモノと思いこんでいた。
ベアリング部分も内蔵されているはずなので、ずいぶん安いんだなと思っていた。
しかし、現物(写真、左)を見ると、「ひづめ」の部分だけ。
カップ状のゴムだけだったのだ。いってみれば、「もなかの皮」だけだ。
な~るほど。
これなら2000円ってのも、納得。
しかし、当然、ベアリング部分もついてくると思いこんでいたので、パイプ部分のサイズが合わなかったらどうしようかという構想は練っていたが、完全に当てが外れた。
そこで考えた。
そもそも、マンフロットのひづめタイプの石突きの気に入らない点は、
・ひづめ自体が小さい
・ただはめてあるだけなのですぐに外れてしまい、無くしてしまいそう。
・・・という点である。
しかし、当てにしていたのと違って、モノスタットの石突きは、「もなかの皮」しか来なかったので、何とかマンフロットの石突きと合体させられないかと考えた。
「もなかの皮」はマンフロットのひづめをすっぽり包める大きさなので、被せてしまえばいけそうな感じだ。
しかし、石突きの先端の球の直径は、「もなかの皮」の穴よりもずっと大きく、とてもではないが軸を通すことは出来そうもない。
いくらゴムとはいえ、グニャグニャ伸びるような代物ではないのだ。
あわてても仕方ないので風呂に浸かりながら、いろいろ考えた。
一番、手堅い手法は、穴に切り込みを入れて、軸を通した後で、ゴム用のボンドで張り合わすことだ。力業だが、間違いはない。
しかし、風呂から上がるときに閃いた。
切るのは最後の手段だ。
だめ元で湯煎してみようと思いついたのだ。
いくら固い(半ばプラスティックのような)ゴムとは言え弾性が無いわけではない。
ならば、お湯で暖めて柔らかくしたところで何とか軸を通せないか・・・????
さっそくやってみた。
鍋の中に「もなかの皮」を入れ、沸騰直前まで温度を上げた。
しかし、なかなか手強い。
確かに柔らかくはなっているが、うまく通らない。
そこで、滑りをよくするために例によって「ビードクリーム」を塗ってからもう一度、力一杯押し込んでみた。
おおーっ!!
入った。(^_^)v
こうなれば後はこっちのモンだ。
「もなかの皮」の中に本来のマンフロットのゴムの石突きを押し込み、軸部に嵌めた。
右が押し込んだところ。左は「もなかの皮」単品。
ちょっと「もなかの皮」が大きくてカプカプするけど、悪くない。
もなかの皮が軸部の抜け止めをかねてくれるし、動きを妨げることもない。
少し、上部の隙間が大きいので砂地や軟らかい土の上で使うと、砂や土が入り込んでじゃりじゃりするかもしれないが、その辺は何度か使ってみてから対処方法を決めようと思う。
入ってもすぐに外して掃除できる方がいいのか、何かしらの方法で隙間を埋めて、異物が入らないようにするのか・・・・
でも、水の侵入は防げないと思うので、すぐに掃除できる方がいいようにも思う。
ま、何にしても08シーズンの開幕が待ち遠しくなってきた。
右:ベルボン・ネオポッド8
中央:モノスタット・5段・エキストラロング
左:マンフロット680B改・木馬スペシャル
monostatの欠点は両手で持たないと供回りして、締めゆるめが出来ないことと、雨の日などはしっかり締めないと使っているうちにレンズとカメラの重さに負けて縮んでしまうこと。
ネオポッドの欠点は、石突きが中途半端な太さのせいで、流し撮りを何度もしているうちにじりじりと軸がずれてしまうこと。
その点、マンフロット680B改・木馬スペシャルは上記の欠点を克服し、イイトコ取りになっている(はず)。
クイックレバーによるロックは素早く、しかも片手で操作できるし、体重をかけても縮んだりしないので、撮影途中で長さが変化することはないはずだ。
弱点だった、石突きの小ささも今回の改造(と言うほどのモノではないが。)でおそらく問題ないレベルになっていると思う。
一脚をお考えの方、木馬スペシャルはおすすめよん。
一脚:8千円くらい
足:2千円くらい
もなかの皮:2千円
・・・・以上で、無敵の一脚が手にはいる。
モノスタットもいいけど、2万~2万5千円位するし。
これを見て、銀一にモノスタットの「足」の注文が殺到したら、銀一のおねーさんはさぞかし、不思議がるだろうなぁ~(笑)