工業製品というものはある程度の時期が来たら壊れるものだ。
それが寿命というものである。
また、確率的には限りなく低い(はずだ)が、ごく稀にいくらも使わないウチに故障するものもある。
その確率が低いという印象を消費者に植え付けることに成功した企業が「高品質」というイメージを勝ち取ることが出来るのである。
しかし、昨今は何かにつけてクレームをつける輩が多いようだ。
PL法なんていう馬鹿なアメリカの考え方がそのまま日本にも入ってしまったから、最悪だ。
いつぞやの「東芝クレーマー事件」以降は「文句を言ったもの勝ち」みたいな風潮が広がっているのも気に入らない。
社内でも偉そうな奴が居る。
先日事務屋がボクの提出した書類が少々間違っていたのを見つけて社内電話をかけてきた。
おそらくボクのことをまだ若いと思っていたのだろうが、のっけから口調が偉そうである。
まるで部下を叱るが如く、書類が不備だから書き直せと言う。
その場で間違っているところを聞いてちょこっと訂正すれば済むようなどうでもいい書類である。
しかも、形式上、その書類にサインをした上司にまで文句を言ってきたらしい。
いい加減、頭に来たので書き直した書類を持って、そいつのところに行った。
承認サインは自分でした。(もん、上司には見せたし、ボクは一応、自分でも承認する権限を持っている)
差し替え書類を渡し、ひとしきり「まるで税務署みたいだな・・・」と嫌みのひとつも言うと、ぐだぐだとうるさいことこの上ない。
ひとしきり、こっちも言いたいことを言ってその日は帰ったが、今度は後日、自分の上司を通じてなにやら告げ口を始めたらしい。
まったく大のおとなが女々しいったらありゃしない。
そのくせ、ボクには何も直接言ってこない。
何か言ってきたら、いくらでも相手になってやるのに。