モデル撮影会 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

モデルさんの撮影会も、ことババロア撮影会に関しては回を重ねてきたおかげで、そこそこは撮れるようになってきた。


もっともキャリアの長い人やセンスのいい人の撮るカットにはまだまだ足元にも及ばないが。


それでも経験を積んできた中で自分なりに掴んだ撮影方法?みたいなモノも少しはある。


よくプロのカメラマンが

「あ~、いいね~。○○ちゃん、かわいいよ~」

ってな調子で撮影している映像をテレビ番組などで見るが、プロはいざ知らず、アマチュアでそんなことを言う人はごく稀である。(全くいないわけではないが、かなり「浮いて」いる。)


普通のカメラマンはやはり照れがあるのでとてもそんなことは言えない。
せいぜい、「あ、その表情良いですね。」とか「良いキャッチライト入ってますよ。」程度の言葉をかけるくらいが関の山である。



ボク自身がモデル撮影を経験してきた中で、いつも撮影時に心がけていることが二つある。


その1:何カットか撮ったら、モデルに「有り難う」とか「さんきゅ」などと一声、お礼を言う。

これはもちろん、モデルに対するお礼である。
・・・と同時に別の意味もある。
撮影会では常に複数のカメラがモデルに向いていて、モデルは順番に目線を送ってくれたりする。
そこで、「はい、私はここでお終いです。」と宣言する意味もある。

そうすることでモデルさんも次のカメラマンに目線を移すタイミングを図れる。
それと同時に回りにいるカメラマンに対して「自分は終わったのでどくよ。」と予告しているのだ。
幸いにしてあまりマナーの悪い撮影会には行ったことはないが、話を聞くとひどいところもあるらしい。
自分が撮り終わっても退こうともせず、その場でデジタルの画像チェックを始める奴とか横から回り込んで人の目の前で撮る奴とか・・・・。
ひどいときにはケンカになるらしい。
ボクは幸い、そういう撮影会はほとんど経験がないし、事にババロア撮影会では、主催の馬場信幸氏の人徳のなせる技か、皆、自主的に譲り合って撮影するのが不文律になっているのでそんなことに悩まされずに済んでいる。



それともう一つ、撮るときに心がけている事がある。


撮影しているときにはこちらの顔の半分以上はカメラで隠れていて、ほとんどモデルからはわからない。しかし、その表情がどんな感じなのかは雰囲気でわかるものらしい。

そこでボクは何カットか撮る内に必ず微笑む様にしているのである。
少なくとも目線を貰っているときは必ずそうする。
レンズ越しに微笑み返すのだ。

そうすることでモデルも、「あ、楽しそうに撮ってくれている。」と気分が良くなるのか、自然に表情が優しくなってくるのだ。

たとえば、続けて10カット撮るとき。はじめは憂いのある表情で撮り始めても途中からどんどん表情が変化し、その途中で素晴らしく魅力的なカットが撮れたりする。


前述の「褒め殺し」のようなセリフは、恥ずかしくて死んでも言えないが、ボクに出来る範囲ではもっとも効果がある方法である。


そんな感じで、モデル撮影会を何度も経験している内に、だんだん女性を撮る行為自体にもなれてきたし、撮っていてモデルのレベルも何となくわかるようになってきた。


たとえば、サーキットで撮る、各チームのキャンギャルやレースクイーン。


いわゆるコンパニオン、イベントガールのアルバイトレベルの人は、表情も作れないし、ポーズのバリエーションも少ない。


テレビなどメディアへの露出経験が高い人は自分が綺麗に見えるポーズやアングルを知っているのでそこそこ撮りやすい。


そういう人の中でもいわゆる撮影会の経験が多い人はこちらのシャッターのタイミングに合わせて、適度にポーズや表情を替えてくれたりするのでかなり撮りやすい。
ま、若干撮らされている感もなくはないが。


もっとも、撮りやすいのと魅力的なカットが撮れるかどうかは、実は全く別なのが、頭の痛いところではある。


いわゆるサーキットのピットウォークでの撮影は何でもあり状態なので前述のようなマナーを期待するのは難しい場合が多い。


しかし、そんなときにでこの二つを守っていると、キャンギャルのオネーサンも割と目線をくれたりするし、良い表情をしてくれるのだ。


まだ、足かけ3年目のポートレイトフォトのボクなりの撮影ノウハウである。



ちなみに、滅多に撮らないけど街角スナップなどで通行人などを意図して撮ったときにも同じ事をしている。
・・・・・・小心者なのであんまりやらないけどね。(笑)