この週末は旅行先にいる。
ネットの接続は期待してなかったのだが、少なくとも今夜はつなげたので四方山話を更新しておこう。
今年のMotoGPカレンダーにミサノの文字を見つけ、懐かしく思っていたら、本当に開催は久しぶりなんだそうだ。
ここ数年、GP観戦から遠ざかっていたので知らなかったが、93年のレイニーの事故以降はWGP、MotoGPの開催は見送られていたそうだ。
そのミサノが復帰したのは全面的に安全面を見直したため。
普通はコース全面改修っていたってセイフティゾーンを拡げたり、路面を張り替えたりするだけだが、今回の改修でミサノは逆回り!!に変わるそうだ。
びっくりびっくり。
あそこはアドリア海沿いのリゾート地。
初夏ともなれば、綺麗なおねーさんたちが、あんなカッコやこんなカッコでよるの繁華街を闊歩している。
あ、夜の繁華街っていってもいかがわしいモンじゃないよ。]
ビーチから一本内側に入った商店街がお夜遅くまでやっているし、バカンスの季節だから、日本で言うちょっとした夏祭りの夜店みたいなのもあったりして、ものすごくにぎやかなんだよね。
あ~、また行きたいなぁ~。
ちなみにレイニーが転倒したときのミサノは確かに2輪にやさしいサーキットではなかった。
あの当時はミサノに限らず、どこのサーキットもF1の方ばかり向いていた。
そもそも昔からセイフティーゾーンのことを「グリーン」と呼ぶのはそこが芝生だったからである。
イギリスの古いサーキットは今でもそうなっているはずだ。
今週末にMotoGPがおこなわれるドニントンパークだって、その名残はあるはずだ。
2輪にとっては、コースアウトした際に、転倒しても「ショックを和らげ、かつ、安全に滑っていくことでダメージを最小限にする」という意味では適したものだった。
しかし、4輪にとってはコースアウトしてもマシンの勢いが止まらず、そのままバリアに激突してしまうため、歓迎されていないのだ。
そこでグラベルとなる。
深い砂利を敷き詰めてあるから、4輪でコースアウトしても適度に勢いを殺してくれて安全に止まることが出来る。
しかし、2輪にとっては命取りだ。
コース上で転倒して転がって(滑って)行くときは影響はあまり無いが、たとえばブレーキングでミスをしてオーバーランをした場合を想像してみて欲しい。
舗装の上を走っていたバイクがいきなり深い砂利の中に入るのだ。
当然、フロントタイヤを取られ、下手をすればフロントを軸に前転するのだ。
車速の乗った上体からマシンだけが急制動を受けるので当然、ライダーは大きく投げ出され、しかも、スライドすることなく砂利にのめり込む。
頸椎を損傷して下半身不随になってしまったW・レイニーの場合がまさにそうだった。
不幸にしてマシンから投げ出されたレイニーは頭から突っ込むようにグラベルに落ち、その際に頸椎を痛めてしまったのである。
その時のシーンは今でもおぼえている。
その後、4輪ではグラベルは確かに安全だが、ちょっとしたミスでコースアウトしただけのマシンがトラップされてしまい、コースに復帰できないとのことで、最近はコースのグリーンゾーンが舗装しているサーキットも増えてきた。
F1開催のために作ったような中国の上海サーキットの1コーナーなんてその典型だ。
やたらに広いセーフティーゾーンは結構だが、その半分以上が舗装されている。
今年のMotoGPで高橋勇紀が転倒した際に腕?を骨折したのはこの舗装部分だ。
舗装された硬いグリーンゾーン。
やはり2輪にとっては難しいところだ。
どっちかだけのサーキットというのは難しいのだが、何とかしたいものではある。