上海GPレポート・その2 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

5月4日(金)


朝、6時起床。
シャワーを浴びてからカメラの用意をして集合時間の7時15分にロビーに下りていく。
ロビーからおもてを見て初めて気づいた。


雨だよ。(T_T)
しかも
本降り。


とりあえず、カメラザックにはレンズカバーは入っている。折り畳みの小さい傘も入っている。
しかもサーキットにいったら帰りのバスに乗るための集合時間の5時までは雨の中で過ごさないとならない。
サーキットの様子もわからないので一旦部屋に戻り、折り畳みではあるもののもう一回り大きい傘に替えてきた。


気温は高いので雨でも寒くはない。
雨の走行も意外に「絵」になるのでそれほど嫌いではない。
そう考え、覚悟を決めてバスに乗り込む。
rain


しかし、交通マナーはあまりよろしくないようだ。
「何はともあれクラクション」というのが基本らしい。

昨日走ってきた、空港から市内までの高速道路は普通だったが、サーキットに向かうみちは高速道路であってもかなりがたがたで、胃がかなり揺さぶられる。
体調が悪いときに乗ったら間違いなく気分が悪くなりそうである。


やがて、国際映像で見覚えのあるサーキットの姿が見えてきた。
幸い、上海市内ではかなり強い雨だったが、サーキット周辺に近づくにつれ、雨は上がり、曇り空となる。


しかし、ついたのが早すぎたのか?
我々以外には誰も客がいない。
イヤ、まだ、入り口ゲートの準備も出来て居らず、入り口でしばらく待たされる。
中に入っても、イベントブース?と思しきテントやステージはまだこれから設置するところもあったくらいだ。


shoumen


だだっぴろいサーキット
やたらでかいスタンド
空気が汚い?ので霞んでコースの遠い方はろくに見えない。

施設は新しく、割と立派。


・・・・とまあ、これが第一印象である。

map

サーキットのイベントエリアにはホンダとヤマハのブース、それに中国の電気メーカー?の携帯テレビ?を宣伝しているブースがあるだけ。

ほかはロッシグッズの売店が一つと、上海サーキットグッズのショップが一つ。


さらに弁当とビールを売っている店が一軒。(土曜日はようやく2件に増えた)
あとはクォリティの低いサングラスや双眼鏡を売る売店と、なぜかラジコンカーを売る露天商だけ。

radio

ザッツ・オールである。

いくら走行初日の金曜日とは言え、がらがらである。普通にチケットを買って入場しているのは我々くらいであとは、チーム関係のゲストと思しき中国人がゲストパスをぶら下げて歩いているくらいである。


どうせ時間はあるし、空いているので撮影ポイント探しを兼ねてコースをぐるりと歩こうとしたが、足を踏み入れられるのは、最終コーナーから1コーナーまで。そこから先はなぜか立ち入り禁止。


もちろん、観客だけではない。チーム関係者も含めて完全にシャットアウトである。

向こうには立派なスタンドがあるのに・・・・


事前の噂では、中国GPはチケットも売れていないし、ガラガラと聞いていたが、人が少ない分立ち入りエリアを制限して警備の手間を省こうという算段だろうか???


観戦エリアも制限されている。イベントブースも寂しい・・・・・・ってことで走行が終わってしまうとかなり退屈してしまう。

stand

寂しいと言えば、予選の最中も音楽が流れいるだけで実況をする様子もない。

4時前にはすべての走行が終わってしまったが帰りのバスの出発は5時である。

仕方がないので早めにバスに帰る。
結構歩いたので疲れた。


夕方6時前にホテルにつくとふたたび、食事をしに通りにでていく。


今日もT氏と共に適当な店に行き当たりばったりで入った。


オーダーを取りに来たおばちゃんが我々が中国人でないと気づくやいなや、中国語のメニューをひったくるように取り上げ、代わりに英語が併記してあるメニューを持ってきた。


しかし、さっきの中国語のメニューと較べると明らかに値段が高い。

外人価格らしい・・・・(^^;)

ま、それも良かろうと気にせずオーダー。

beer

しかし、結構にぎわっている店である。

イヤ、にぎわいと言うよりは喧噪と言う言葉がぴったり来るくらい猥雑な感じである。


床には割り箸やらいろんなものが落ちているし、お世辞にも清潔とはいえない。

σ(^_^;は面白がってこういう店に入るのを楽しんでいるので気にしないが、日本人の女性を連れていたら、たぶん入らないな・・・・という感じ。


でも、レタスを茹でたものにオイスターソースベースのソースをかけたものが意外にうまい。ビールのつまみにぴったりだ。

retasu

奥のテーブルでオーダーを取っていたおばちゃんが通りすがりに我々のテーブルの横で立ち止まり、おもむろに我々が座っているテーブルのテーブルクロスの端で手を拭いて無言のまま、厨房に消えていった。

・・・・唖然・・・・

習慣の違いとは恐ろしいものだ。


ここまで来るとあまりに面白くて、T氏と顔を見合わせて大笑いしてしまった。

大体、世界中、どこの中華料理の店でもそうだが、客の言葉に対して聞き直したりするときに
「あぁ~ん??」
と怪訝そうな声を出すのは中国系の人に共通した習慣のようだ。日本的な礼儀感覚には一番なじまない部分である。


それに普通に会話しているだけなんだろうが、声がでかく表情もまるで怒っているがごとし・・・・である。

ケンカをしているのかと思って眺めていると、本人達は楽しく会話をしているだけと言うことは良くある。


この日も我々が食事をしている最中に隣のテーブルでオヤジが3人で随分盛り上がって?いたのだが、「どうせ、また、楽しく会話をしているだけだろう・・・」なんて気にもしていなかったら、そのうち、ひとりが突然、立ち上がり、割り箸をテーブルに投げつけて出て行ってしまった。


どうやら本当に言い争いをしていたらしい・・・・(笑)

本当にわからん。


しかし、南京通りには夕べにもまして人が多くなってきた。

なにやら怪しげなおもちゃを街頭で売るおばちゃんや、どこの国でも必ずいるポン引きやらがわらわらいた。


さして興味もないのでさっさとホテルに帰り、寝酒を飲みながら友人に電話をする。


5年前から上海に駐在している同僚である。
連絡が取れたので明日の晩に一緒にめしを食べることにした。


明日ももし、今日と同様にグランドスタンド周辺にしかいられないのなら、たぶん退屈してしまいそうなので、パソコンを持参することにする。

合間に撮った画像のチェックでもしていれば、間が持つだろうと言う考えである。



ちょっとサーキットが期待はずれですこしがっかりの上海・2日目の晩であった。




上海GPの画像をすべてUPしました。

例によって、ノートリミング、ノーレタッチなので今イチなのも多いですが、ま、素人写真と言うことでご笑覧下さいな。
「カメラ」から入ってくださいな。

http://www.ne.jp/asahi/mokuba/red/index