リノも三歳半を迎え、身体が大きくなり、お風呂に入れるのが重労働になってきました。
赤ちゃんの頃は、ベビーバスを小→中→大と拡大していきました。
けれど背が伸びてからは、もうベビーバスのサイズではどうにもならなくなり、セメントを練ったりする「トロぶね」に簡単なDIYで排水栓の穴をあけ、お風呂として使っていました。
家ではお父さんがリノをお風呂に入れてくれていたので、そう不満もなかったようですが、週に一度来る訪問看護師さんは全員が女性のため、体重が増えたリノを移動させるだけでも腰への負担が大きくなっていたようです。
※ リノはだいたい週三回、お風呂に入っています。(その内一回は、訪問看護師さんに入れてもらっている) 後の四日は、寝たきりの介護でよくみられる清拭をしています。
看護師さんから「最近、リノちゃん重たくなってきたし、今使っているお風呂が小さくなってきたみたい」と相談を受けたお母さんとばあばは、早速、じいじ工務店にお風呂を発注しました。(笑)
今回のDIYのコンセプトは……
【女性でも負担なく入れられる、お風呂環境の構築】です!
★ まず、ベッドにいるリノをお風呂に運ぶカートとして、じいじが作った立位台を使うことにしました。
先日、リハビリで立位台を使ったところ、リノの足の装具が合ってなくて、足が真っ赤になったそうです。
「だましだまし使ってきたけど、ここまでくると、この装具はもう小さすぎで使えなくなりましたねぇ」と、リハの先生にも言われたそうです。
最初に作ったこのピンクの足の装具は、寝ている時に足首が伸びないように、直角に固定するのが目的でした。本来は立つ時の訓練には使いません。
ただ、こういう特殊な装具はお高いので、リノのリハビリのやり方が進んだからといって、そうそう買い替えることはできません。
なので、その後リノが立つ時の補助具としても活躍することになります。
ただ、この装具を使い始めたのは一歳の頃だったので、三歳の今、同じように使うのにはどう考えても無理がありますよねぇ。(^_^;)
「新しい装具ができるまで、しばらく立つ訓練はお休みしましょう」
じいじがせっかく作った立位台ですが、こういう理由で最近は色んなものの荷物置き場になってしまっていました。
やったね、じいじ。
再び、立位台が活躍する時が来たよ!
じいじは、リノを寝たまま運ぶ、ということも想定していたようで、立位台に備え付けられていたすべての器具が外せるようになっていました。
↑ すごい、先見の明があるねぇ~
★ 次に風呂桶の問題です。
これもじいじがネットで捜して、我が家の洗い場のサイズに適応するバスタブをチョイスしました。
そして、そのバスタブを支えるこぉんな台も、ちょちょいのチョイと作ってくれたのです。
おーーーっ! マーベラス☆彡
よく見てもらえばわかると思いますが、このバスタブはシリコンの折りたためるタイプになっています。
その特性を生かして、底を斜めにして、リノが溺れないようになっています。
内側は、こんな感じ。
そして、足組はこんな感じで組んであります。
「「じいじ、スゲーーー―!」」
お母さんとばあばは大喜びしたのですが、お母さんはさらにじいじに注文をしました。
「じいじぃ、持続吸引を置くところも作ってぇ」
おいおい、欲求が止まらないね。(笑)
「ええでぇ。そりゃあ簡単にできるワ」
女たちの反応が良かったので、じいじはニヤけながら、吸引器を置く台もこしらえました。
手すりに、その辺にあった100均のカゴを差し込めるようになっています。(驚)
よくこんなことを思い付くもんだ。(*_*)
これを見たお母さんは「じいじ、吸引器のセットも置けるようにしてっ」と言っていました。人間の欲望は天井知らずだねぇ。(笑)
ばあばは、その後を見ていないので知りませんが、じいじのことだからそのクエストも達成したことでしょう。
娘や孫には、甘いねぇ~
先日、ネムルーお母さんは、この写真をリハビリの先生に見てもらったようです。
「うわー、すごい!! 皆さん、お風呂には苦労されてるんですよ。トロぶねに排水栓の穴を開けることさえできなくて、何人かが一人のお父さんに穴を開けてもらったこともあったんですよー」
そうなんだ。
ということは、ばあばもこの記事を早くアップしたほうがいいね。
ということで、ばあばも頑張ってこれを書きました。
何処かの誰かの参考になりますように。(笑)☆彡