第10旅第5章:紀伊細川駅 | もこ太郎の平成阿房列車

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紀伊神谷 から、橋本行き普通列車に乗り込み、1駅隣で下車した。

「紀伊細川(きいほそかわ)駅」



相対式ホーム2面2線を持つ駅。
ホームは、構内踏切によって結ばれている。
紀伊神谷とは違い、溢れんばかりの日光がホームに降り注ぐ。



ここも秘境駅として名の知れた駅だそうだ。

この駅でも、駅員と自動改札機の、そして黒猫1匹の出迎えを受けた。



小さな木造の駅舎が、橋本方面側のホームに添えられている。



駅を一歩出て、駅前の様子を伺うと、そこが秘境駅と呼ばれる所以(ゆえん)がわかる。



この駅は、傾斜面の途中に作られており、駅からはるか下方に、小さな集落が見える。
その下界へ移動するには、急傾斜の坂道か階段を使用するしかない。
車での来駅も不可能ではないのだろうが、難しそうだ。

私は草木に囲まれた階段を下りてみることにする。



階段が終わると、緩やかだが非常に細い坂道が続く。
さらに進むと、ようやく大きな道路が見えてきた。
これ以上の探索は体力的な問題もあるため、ここから駅に引き返すことにした。
すると、降りてくるときには気づかなかったが、駅への道標がいくつか掲げられていた。



しかし、この駅を定期的に使用する人は大変だ。
この獣道を行き来しなくてはならず、体力の消耗も尋常ではないはずだ。

駅の前まで戻り、呼吸を整えているところに駅員が私に話しかけてきた。



「こっから坂道降りて行ったら、神社がありまっせ。そこまで行ってみやんか?」
「わ~、もうしんどいわ。今階段上ってきたとこなんよ~。おおきに」

自然と、私が生まれながら兼ね備えている和歌山弁が出てきた。
ここで、改めて故郷に戻って来れたことの喜びが染みてくる。

窓口で、橋本行きの切符を購入し、列車に乗り込む。






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