第8旅第9章:武蔵白石駅~扇町駅 | もこ太郎の平成阿房列車

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後ろ髪ひかれる思いで大川駅 を徒歩で去る。

気づけば鶴見線の残す駅は、あと4駅となった。



10分程歩いてたどり着いたのは、安善 から大川に向かう途中で素通りした駅。


「武蔵白石(むさししらいし)駅」


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大川駅を含め、ここ以東に位置する駅は全て川崎市内の駅となる。

この駅も、昔は有人駅だったような佇まいを見せている。


駅前には、富士電機や日本アクセスの工場が建っている。

しかし日曜の昼間という時間帯もあって、この駅も例外なく、人の姿が見られない。


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駅の構造は、相対式ホーム2面2線。下りホーム側に駅舎が添えられている。

ホーム間の移動は、駅構内の踏切を使用する。


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少し前までは、この駅で大川支線への乗り換えが可能であった。

非常に小さな大川支線のホームが、かつて存在していたのだ。

その小さなホームに発着可能だったのが、かつての鶴見線のシンボル、クモハ12系なのである。

クモハ12系は車体が短い(17メートル)が為に、この駅のホームにも停車ができたのだ。

しかしクモハ12系の老朽化に伴う廃車の為、大川支線のホームも撤去され、大川支線の列車は通過扱いになったという経緯がある。


駅名の由来だが、日本鋼管創業者の白石元次郎にちなんで名前が付けられた。

しかし既に「白石」という駅が存在していたので、頭に「武蔵」が付けられたとされている。




14時10分

やって来た下り列車に乗り込む。

この列車で、一気に本線の終点まで行ってみようと思う。


列車は何本かのそびえ立つ鉄塔を見据えながら、右へ左へカーブしながら進んでゆく。


高速道路の高架下をくぐるとすぐ、武蔵白石の隣の駅に停車する。

この駅をやり過ごすと、線路は単線になる。

そのうち進行方向左側に、貨車の留置用と思われる線路が何本も張られているのが見えてくる。

次の駅もやり過ごし、列車は真っ直ぐのびた線路をゆっくり、ゆっくり進む。


今度は進行方向右側に、貨車留置用の線路が見えてくる。

間もなく前方にホームが見えてきて、列車はスピードダウン。

遅い列車がさらに遅い速度でホームに入線し、車止めの手前5メートル程の位置で停車した。



鶴見線本線の終着駅

「扇町(おうぎまち)駅」


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単式ホーム1面1線という構造は、終着駅らしいとは言い難い。
しかし、鶴見線は鶴見駅以外の3つの終着駅全て同じ構造をしている。
鶴見線の世界ではこれが常識になってしまっているのであろう。

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この駅までは、私と一緒に何人かの鉄道ファンと思われる人が乗車してきた。

海芝浦駅 と同じくらいの、非常に小規模な賑わいを見せていた。

下車して、まず目に入ってくるのが猫の姿。

数匹の猫が、まるで主人の帰りを待っていたかのように、駅の物陰から出てきた。




猫の出迎えを受け、運転手が猫に餌を与える。

非常に微笑ましい光景を目にすることができた。


この駅の改札も簡易Suica改札機が置かれているものの、昔は有人の改札があったのだろう。




駅の外に出てみると、駅の入り口に小さなアーチが架けられている。

アーチには何かの花が植えられている。薔薇であろうか?

雨露にぬれる薔薇のアーチというのも風情があって良いものだ。




駅周辺には工場が建ち並ぶ。

今の時間は人もまばらでひっそりとしているが、平日の朝夕は工場の従業員達でこの小さな駅も賑わう事だろう。


駅名の由来は、駅周辺の住所から。

その住所に着目してみると、扇町は浅野財閥による埋立地で、創業者である浅野家の家紋の「扇」にちなんで付けられたとされている。



これで、鶴見線の3つの終着駅を制した。

しかし、まだ今回の旅は終わっていない。


わずか8分で鶴見に折り返す列車に乗り込み、次の目的地に向かう。



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