第4旅第6章:峠の釜めし | もこ太郎の平成阿房列車

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高崎から30分程掛けて到着。

「横川(よこかわ)駅」

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本当は、のんびりと訪れたかった。
時間があれば、駅のすぐそばにある鉄道テーマパーク「碓氷峠鉄道文化むら」や、少し足を延ばして碓氷第三橋梁(通称「めがね橋」)等を訪れたいところである。


しかし、今回はあくまでスタンプが目的だ。

横川に到着した列車は、僅か5分で高崎に引き返してしまう。
駅舎を鑑賞する暇すらなく、スタンプを手に入れて、すぐに折り返しの列車に乗らなければならない。


急ぐ私の視界に入ってきたのは、ホームの売店。そこで売られていたのは…



横川名物『峠の釜めし』



私が以前車でよく出掛けてた頃、上信越道横川SAでも全く同じものが売られていて、よく食べていたものだ。
この釜めしの美味しさはお墨付きだ。
駅弁の人気ランキングでは、常に上位にランクインする程の人気商品である。
この釜めしの製造元「おぎのや」は、横川駅のすぐそばに位置する。


僅かな時間で、私は思わず釜めしを購入した。
1つ900円(当時)と、決して安くはないが、昼を抜いた分金が浮いてたので、損した気分にはならなかった。


釜めしを抱えたまま、高崎駅にトンボ返り。
今日何回目の高崎駅だろうか?
思い出している暇も無く、また僅かな時間で乗り換える。


「万座・鹿沢口」行き115系列車に乗り込み、吾妻線の駅のスタンプを目指す。
ちなみに「万座・鹿沢口(まんざ・かざわぐち)駅」は、全国のJRで唯一、名前の中に「・(点)」が付く駅らしい。


高崎を発った列車は、渋川まで上越線の路線を走り、渋川から単線の吾妻線に入る。


渋川を発った頃にはすでに日も暮れていた。
さらにこの吾妻線、ほぼ山の中を走る路線である為、夜の車窓は暗く不気味に感じる。
祖母島駅から先は、国道353号線との並走区間に入る為、時々、車の白いヘッドランプと、赤いテールランプが流れるのが見える。
しかし、車大国の群馬県内の国道と言う割には、交通量もかなり少ない。


渋川から1時間で、長野原草津口駅に到着。

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この駅は特急「草津」が停車する長野原町の中心駅で、草津温泉の最寄り駅となっている。
日中は温泉客で賑わうであろうこの駅も、この時間はひっそりとしている。
広大なバスターミナルにも、バスは殆どいない状態であった。


スタンプを手に入れ、次の電車までは1時間弱の待ち時間がある。
この辺で、峠の釜めしを食しておくことにしよう。
改札前のベンチに座り、益子焼の重量のある器を抱えて、早速頂く。




美味い!これは美味過ぎる!!



今まで何回も食べてるはずのこの釜めし、この時食べたのが、今までで一番美味しく感じた。
プラスチックの別容器に入れられているおしんこが、これまた絶妙なアクセントを加える。



同じベンチには、スウェット姿の若い女性が座ってずっと携帯をいじっていた。
きっと彼女は、釜めしを貪りついている私を横目で見て、変なオジサンと思ったことだろう…
ああなんとでも思ってくれ!俺はろくに昼飯も食えず、ここまで命懸けでやってきたんだ!



至福の時は、あっと言う間に釜めしを完食したことにより、終了した。


現実に戻り、ここから4時間以上の忍耐の時間が始まる…


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