第2旅第5章:エキナカ温泉 | もこ太郎の平成阿房列車

もこ太郎の平成阿房列車

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もこ太郎の平成阿房列車

13時20分。
神戸駅の列車レストラン「清流」のあるホームから、桐生行きの列車に乗り込む。


この列車の車内はわりと混雑していた。
神戸から乗車した客も何人かいたが、通洞からの帰りの観光客が大半を占めていたのではないだろうか。


次の駅までそう遠くなく、シートに座らなくても痛手は伴わないであろう。
であれば、人生初めての試みを慣行しよう。


車両の先頭の窓ガラスに張り付き、前方の景色を眺める、いわゆる「かぶりつき」だ。
わ鐵の車両は、運転手のスペースは前方の左半分しかない為、空いている右側のスペースに立って、運転手と全く同じ目線で前方を見ることが可能である。
高崎線をはじめ、幹線の殆どの車両は、前方全面に運転スペースが設置されていて、こうはいかない。


もこ太郎の平成阿房列車


1週間前の自分からは想像もできない姿だ。
しかし自分の中では既に鉄ヲタの自覚が湧いてきている。
まるで運転免許を取得して、運転を始めて1ヶ月程度で、ベテランドライバー気分に浸ってしまうのと同じ感覚に陥っていたかもしれない。
かぶりつきが堂々とできて、それを心底楽しめる人種なんて、鉄ヲタか子供くらいしかいないだろう。


もこ太郎の平成阿房列車

かぶりついて新たに分かる事だが、とにかく細かいカーブが多い路線だ。線路が一直線にのびている箇所はほとんど見られなかったように思う。これではスピードも出せない。
しかし、深緑の森の中を分け入って走るような景色の流れは大変興味深いもので、スピードが無くても十分迫力が伝わってくる。
カーブの度にレールと車輪の軋む音が伝わってきて、一層迫力を引き立てる。


もこ太郎の平成阿房列車

神戸から20分足らずで、次の目的の駅に着いた。



水沼(みずぬま)駅


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駅の構造は、先ほどの神戸と同じく相対式ホーム2面2線を有する。
駅舎は無く、間藤方面のホームには割と立派な待合室が設けられている。


そして何と言ってもこの駅の最大の特徴は、桐生方面のホームに、温泉施設「水沼駅温泉センター」が併設されていることである。
「関東唯一の緑に囲まれた天然温泉付き(露天風呂)の駅」ということで、関東の駅百選にも指定されている。


もこ太郎の平成阿房列車

桐生行きの上り列車から下車すると、同じホームに温泉施設が有る為、まさに列車を降りたら2分で温泉に入れてしまう。


もこ太郎の平成阿房列車

当日はトロッコ列車が走る日で、その日はお昼限定で露天風呂が解放される。
私は露天風呂に入ってみることにした。


あまり大きな露天風呂ではなかったが、渡良瀬川を見下ろせる場所に風呂があり、大変気持ちが良い。


風呂上りに、和室の大広間で生ビールを頂く。
至福のひと時である。いろんな意味で、生きてて良かったと思える時である。
昼間からビールを飲んでも、運転の心配は全くしなくて良いのも、幸せと思える要因の一つである。


この駅は無人駅扱いであり、駅構内への入場は自由で有る為、温泉を利用するためだけにここに車で訪れる人も少なくない。
しかし、酒が飲める飲めないでなく、やはり駅であるからにはここには鉄道で訪問して欲しいものだ。


そろそろ帰りの列車の時間が近づいてきた。
大広間を出て、ロビーをうろついていると、あるパンフレットを見つけた。


もこ太郎の平成阿房列車


群馬DCの一環の、駅スタンプラリーのパンフレットであった。
群馬県内の主要な駅のスタンプを集めることができるパンフレットである。



後に、このパンフレットが私を最大の冒険にいざなうことになる…



もこ太郎の平成阿房列車


15時27分。
桐生駅まで戻ってきた。


このまま両毛線に乗っておとなしく帰るのも何だかもったいない。
同じ道で帰宅するのはつまらないと考える、私のねじれた性格も手伝って、桐生からは少し寄り道しながら帰る事にした。



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