ボリス・ギルトブルグ ピアノ・リサイタル | クラシックコンサート鑑賞日記

クラシックコンサート鑑賞日記

コンサートの余韻を楽しむブログ

2025年04月22日(火) 武蔵野公会堂

 

F.ショパン : ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調「葬送」 Op.35
F.ショパン : バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
F.ショパン : スケルツォ 第4番 ホ長調 Op.54
S.ラフマニノフ:幻想的小品集 Op.3より第2曲 前奏曲 嬰ハ短調「鐘」
S.ラフマニノフ:13の前奏曲 ト長調 Op.32 No.5
S.ラフマニノフ:10の前奏曲 ト短調 Op.23 No.5
S.ラフマニノフ:13の前奏曲 ロ短調 Op.32 No.10
S.ラフマニノフ:13の前奏曲 嬰ト短調 Op.32 No.12
S.ラフマニノフ:10の前奏曲 ハ短調 Op.23 No.7
S.ラフマニノフ : ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36 (1931年版)

【アンコール】

クライスラー/ ラフマニノフ編:愛の悲しみ
ショパン:エチュード集 Op. 25 - 第5番 ホ短調
ブラームス:6つのピアノ小品 Op. 118 - 第2曲 間奏曲 イ長調

 

ボリス・ギルトブルグ

 

 

 

いやぁ〜素晴らしかった。

今期から都響のB定期会員になり、その一発目のショスタコのヴァイオリンコンチェルトを蹴ってでも聴きに行ってよかった。2018年にトッパンで聴いて以来、いつ来日するのだろうと心待ちにしていた。

都響もこちらのギルトブルグもともに完売らしい。

 

さて、演奏だが、好き!!!とやはり思った。

音が非常に私好み。

それぞれ、テンポや指の運びは私の好みと違う部分も多い。特にラフマニノフのソナタの冒頭はホロヴィッツの落下するかのような一気に弾くタイプが好き。マツーエフ、ルガンスキーやチャイコンで真央くんと2位をとったシシキンなどもこのタイプ。

ギルドブルグは1音1音をしっかり弾くタイプ。この弾き方はあまり好きではないが、音色がむちゃくちゃ好みなので、それでも全然よい。

 

また、実は結構ミスタッチが多い。しかし、圧倒的な技術とやはり力強い音色がそれをなかったことにする。

 

ショパンも情緒たっぷりに歌い、ラフの鐘でガラッと世界観を変え、夢中で聴いてしまった。

 

ところで、いつもの武蔵野の会場が改装か何かで吉祥寺の公会堂へ変更。

こちらの建物が古くてびっくり。昭和すぎて(笑)

座席も東文より狭い気がした。

普通に座ると隣の人の肩が当たるしお尻も痛い。

しかも周辺に衣擦れやら紙をめくる音やらがうるさく、三鷹のホールがいかに良い環境かを思い知る。

 

それでも昨日の演奏は集中できた。

とにかくよかった。