2024年9月29日(日)東京芸術劇場
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
ブルッフ:コル・ニドライ 作品47
コルンゴルト:チェロ協奏曲 ハ長調 作品37
コルンゴルト:シュトラウシアーナ
R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」組曲
【アンコール】
バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番サラバンド
指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
チェロ=エドガー・モロー
短い曲を集めた演奏会。
コンマス長原さんのラストの日。
本日、改めて思ったのが、やはり私は読響の音が1番好きかもしれない。
オベロンからもう「さすが」と思った。
N響よりうまいと思うんだが。
モローくんは久々。相変わらずのイケメンで眼福。
技術も完璧で、歌いっぷりも素晴らしい。
今使っているチェロも、以前に古美術商の父からローンで買ったというものだろうか。
非常に素晴らしい音色だった。
今回はリサイタルはない様子。
後半のコルンゴルトの小品は予習の時点でびっくり。
こんな曲も書いていたんだな。
これまた踊りたくなるようなワルツが軽やかに美しく仕上がった。
ラストのばらの騎士は、素晴らしいんだけどホールのせいか音が飽和状態というか、オケの上で溜まってしまっていた。もったいない。
しかし、本当に美しかった。品もあるし、ワクワクするような演奏、長原さん最後にふさわしい名演だったと思う。ばらの騎士だけでなく、全体を通して、名演だった。
抱き合うヴァイグレと長原さん。
花束贈呈で、長原さん涙。私も号泣。
当然ながら長原さんのソロカテ。
N響に行くのではという噂。私もそう思う。長原さんがN響でコンマスやった日、わざわざ聞きに行ったもの。
しかし長原さんもだいぶ強烈な個性なので、彼がいなくなったら読響は一気に寂しくなるな。
前に小林さんが東響のコンマスになりたてのときに紀尾井でリサイタルをやり、客席にマロさんと長原さんがいて、二人ともオーラが凄くこんな二人の前で演奏する気が知れないと思ったほどだった。
長原さん、おしゃべりもうまいし、どこにいってもリーダーシップを発揮するでしょう。
ホールの隣ではミッキーの写真展。行きも帰りも見た。
人の人生、色々だなぁ。