東京春祭 N響メンバーによる室内楽 | クラシックコンサート鑑賞日記

クラシックコンサート鑑賞日記

コンサートの余韻を楽しむブログ

2024年4月10日 [水] 国立科学博物館 日本館2階講堂

ヴァイオリン:大宮臨太郎、松田拓之
ヴィオラ:坂口弦太郎
チェロ:山内俊輔

ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 第2番 ト長調 op.9-1
ショスタコーヴィチ:
 弦楽四重奏曲 第6番 ト長調 op.101
 弦楽四重奏曲 第5番 変ロ長調 op.92
 

 

 

全体を通して大宮さんが目を見張るうまさだと思った。

郷古さんより全然うまいと思う。

 

ベトは勢いがあり、聴いている方もかなり興奮したが、結構最初のほうからヴィオラの坂口さんのテンションが高く、第4楽章のラストではそれがMAXになり終演とともに立ち上がってラストを奏でたのがN響らしくなく大変よかった。N響にもこんなに熱い奏者がいるのだなと。

 

ショスタコ6番も素晴らしい演奏。

しかし、少し平坦。

あえていうなら、もっと感情があってもいい。ベトの坂口さんくらいの感情を出してもらってもいいと思った。しかし演奏はうまい。

 

聞きどころの多い5番もそれこそもっと感情を出してもらってもいい気がする。

とはいえ大満足。ところどころで美しい弱音も紡がれ、消えゆくように終わった。

 

室内楽は、みなさんの楽器の美しい音色がそれぞれ個々に聴けるのが楽しい。

オケより贅沢だと感じた。

 

ところで科博は数えきれないほど来ているが、こんな2階構造の講堂があったとは驚いた。

終演後、みな写真を撮っていた。