東京春祭 ショスタコーヴィチの室内楽 | クラシックコンサート鑑賞日記

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コンサートの余韻を楽しむブログ

2024年3月29日 [金] 東京文化会館 小ホール

ショスタコーヴィチ:
 チェロ・ソナタ ニ短調 op.40
 ヴァイオリン・ソナタ ト長調 op.134
 ヴィオラ・ソナタ ハ長調 op.147

ヴァイオリン:周防亮介
ヴィオラ:田原綾子
チェロ:上野通明
ピアノ:北村朋幹

 

 

 

毎年この時期は上野に足繁く通う。

本日は、一晩で3つの弦ソナタが聴けるという最高の演奏会。

演奏者はお馴染みの若手実力派が揃った。

 

チェロは上野さん。なんという音色。思わす目を閉じる。

非常に安定感のある演奏。北村さんとの息もぴったりである。

第2楽章は超高速ながらも1音1音しっかりと奏ですごい迫力だ。

とにかく演奏がうまい。極上の音色でこのテクニック、ぐうの音も出ない。

 

 

ヴァイオリンは周防さん。

周防さんの音色もとんでもなく美しい。

以前に周防さんの演奏はそこまでいいと思わなかったし、今日も第1楽章は結構のっぺりしているなと思ったが、壮絶な第2楽章を完璧に弾き切った後の第3楽章が大変素晴らしかった。

私はショスタコのヴァイオリンソナタは第3楽章が最も好き。ここはピアノもカデンツァがあり大変。以前も北村さんで聞いたが、今日はより一層よかった。

 

 

ヴィオラは笑顔の可愛い田原綾子さん。見てるだけで幸せになる笑顔。

演奏がはじまると可愛い笑顔が消え、音に入り込む。

前の二人の音色もすごいが田原さんの音色も極上。

ショスタコ最後の作品、悲痛な叫びを若いながらも深く表現できていたと思う。

 

あれ、私は知らなかったのだが、實川さんと結婚したようだ。しかも2022年って結構前だな。實川さんとの演奏会のチラシが入っていた。いいなぁ〜お似合いのカップル!

 

 

ところで水谷さんが都響のコンマスに!

これは嬉しい。ジョンアダムズの時に、これは都響に行くんじゃないか?と思った。あんな歴史に残る演奏会のコンマスに抜擢されたわけだから、そりゃそう思うだろう。

都響、今後もますますいい演奏するだろう。楽しみだ。