森山開次 春の祭典 | クラシックコンサート鑑賞日記

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コンサートの余韻を楽しむブログ

2024年3月2日(土)渋谷区文化総合センター大和田4階さくらホール

第1部 : 2名のピアニストによるソロ演奏
第2部 : イーゴリ・ストラヴィンスキー バレエ音楽「春の祭典」(4手ピアノ版)

出演 森山開次(ダンス)、實川風(ピアノ)、三浦 謙司 (ピアノ)

 

 

 

いま森山開次のWikipediaを見て、思わず驚いて声が出た。

なんと50歳らしい!34歳くらいだと思った。今日、結構近くで見たので本当に驚いた。あと21歳でダンスを始めたとあり、とても遅くて驚いた。これだけ成功してる人なのだからてっきり3歳くらいからバレエをやって、、というような経歴だと思っていた。それまでダンス経験はないとのことで「ビックリ」がいくつもあった。

 

さて、2部構成。

前半は實川さんと三浦さんが交代2曲ずつ。

實川さんはバッハや武満など、三浦さんはラフマとボルトキエヴィチなどを弾いた。

知らない曲が多かったが実力のある二人なので安心して聞けた。

 

後半がいよいよ森山開次のダンス。

私は春祭を生のバレエで見たことがなく。

ニジンスキー版はマリ管ゲルギエフでDVDを持っている。

ベジャール版はYouTubeで見たことがある。

 

本日は「森山開次」版ということで、これまた面白そう。

森山さんのことは名前は知っていてまったく作品は見たことがないが春祭を一人でどのように踊るのか見てみたくて行ってみた。

 

ちなみに2021年にイスラエル・ガルバンというフラメンコの男性ダンサーの踊りを見たがこれもなかなか色気があり見応えがあった。

 

本日の「ビックリ」最初は、森山さんの肉体。

あれだけ踊ってもまったく呼吸はまったく「ゼーゼーハァハァ」しない。

腹式呼吸でコントロールしているのか、肋骨に挟まれた腹部自体が呼吸しているかのように激しく伸縮している。

腹部だけ別の生き物のようにすら感じた。

そしてまったく無駄のない身体!!バームクーヘンとかドーナツとか、食べたことないだろうなと思った。

 

照明が効果的で、はじめ全身白塗りしているのかと思ったが終演後に違うとわかった。

 

現代バレエ的なこうした踊りはもちろん全く自分はわからないが、森山さんの踊りと肉体がとにかくすごくて、食い入るように見てしまい圧倒された。

ちなみに衣装は白いスカートのようなものと民族的な模様の腰巻きのような飾り。動くたびにスカートがひらひらして美しかった。

 

ところでニジンスキー版のバレエがまったく上演されないのは、バレリーナにとって致命的な振り付けだからだろうか?

それどころか火の鳥やペトルーシュカも実演を見たことがない。

くるみ割りやらロメジュリは毎年やっているのに、ストラヴィンスキーのバレエはなぜやらないのだろう?