辻彩奈&阪田知樹 | クラシックコンサート鑑賞日記

クラシックコンサート鑑賞日記

コンサートの余韻を楽しむブログ

2022年7月14日(木)トッパンホール

 

シュニトケ:ロンド
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ長調 D384
ストラヴィンスキー:イタリア組曲
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ Op.134

【アンコール】

ショスタコーヴィチ(ツィガノフ編曲):24の前奏曲 Op.34より 第10番 嬰ハ短調

パラディス:シチリアーノ

 

 

 

めちゃめちゃ楽しかった!

辻彩奈ちゃんのヴァイオリンの音色が、、、たくましい! そしてなんと美音。。。こんなに美しい音色はあるだろうか、、と心から楽しめた。選曲も最高!

 

シュニトケがこんな爽やかな曲を書いていたとは驚いた。なんでも今日のコンサートは古典への回帰がテーマのようだ。

プロコの交1のようなものか。それにしても全く別人のような曲で逆に面白かった。

 

シューベルトもモーツァルト風の作品とのことで、こちらも古典への回帰。

イタリア組曲はわかるが、ショスタコはパッサカリアを盛り込んだとある。とはいえ、ショスタコは誰がどう聴いても前衛的だろう。

 

シューベルトと大好きなイタリア組曲の辻彩奈ちゃんの音色が。。。泣泣泣泣

ゾクゾクするほどの美音でただただ幸せだった。なんと艶やかなこと。。この子の音色、好きだなぁ。

ただキレイというだけでなく冒頭にも書いたがたくましい。聴いていて気持ちいい。

 

メインのショスタコ!

この曲、あまり演奏されないのは難しすぎるからかな。

先月同じトッパンで山根さんの同曲を聴いた。山根さんのショスタコは3回目だったが、圧倒的に彩奈ちゃんが素晴らしい。

あのクライマックスの部分でも1音1音しっかり聞こえ、丁寧なながらもつまらない演奏にならず、お見事だった。圧巻だった。

昨年、服部百音でも聴いたが、彼女のヒステリックな演奏なら結構イケるのではと思ったが意外に高音が鳴っていなかったり他にも色々あって期待ほどではなかった。

彩奈ちゃんの高音は鳥肌が立つほどだった。

 

辻彩奈ちゃんばかり褒めてしまうが、阪田さんのピアノも素晴らしい。息がピッタリ。ショスタコの第3楽書のあの見せ場も猛烈な演奏ながらも下品にならず、さすがだった。

(いま「さすが」と打とうとして「さす」までキーボードを叩いたら予測変換で「サスペンダー」と出てきて笑ったw)

 

いやはや、とても楽しかった。満喫した。

トッパンホールは好きだなぁ。